株式会社リプロネクスト(新潟県新潟市)は、株式会社NTTコノキュー(東京都千代田区)が提供し、2025年3月31日にサービスを終了したメタバースプラットフォーム「DOOR」の事業を、2025年5月28日付で正式に譲り受けたことを発表した。今後は、「旧DOOR」を継承したサービスの名称を含むリニューアルを予定している。
DOORは累計300万以上のユーザーに仮想空間を提供してきた実績を持つプラットフォーム。アプリケーションのインストールが不要で誰でも容易にアクセスできる“敷居の低さ”が特徴で、多くのユーザーにとって初めてのメタバース体験を後押しした。教育や観光、企業プロモーションなど、幅広い分野で活用され、自治体によるひきこもり支援や教育現場での体験学習など、全国各地で距離や制約を超える空間として社会的意義を持つサービスだった。
同社代表取締役の藤田献児氏は、「DOORが社会的意義が大きいサービスであった」とし、「サービス終了の可能性が示された際に、どうしても終わらせたくないという想いが生まれ、今回の事業譲受を決意した」とコメントしている。
今後は、サービス名称を含むリニューアルを予定し、同社が掲げるビジョン「BREAK THE WALL」のもと、新たな体制でメタバースを通じた社会貢献を推進していく。
メタバースプラットフォーム「DOOR」とは?
メタバースプラットフォーム「DOOR」は、累計300万以上のユーザーに仮想空間を提供。教育、観光、企業プロモーションといった多岐にわたる分野で活用されており、例えば自治体によるひきこもり支援、企業のPR施策、教育現場での体験学習などに利用されてきた。このサービスの大きな特長は、アプリケーションのインストールが不要で、誰でも簡単にアクセスできる“敷居の低さ”にあった。この特性が、多くの人々にとってメタバースを初めて体験する機会を後押ししたとされる。リプロネクスト自身も、これまで「DOOR」を活用してクライアントの課題解決を目的とした空間制作やイベント支援を行ってきた経験がある。
譲受の背景と意義
リプロネクストは「BREAK THE WALL」をビジョンに掲げ、AIやXR、メタバースを手段として、時間や場所の制約を超えたコミュニケーションを提供し、人と人、人と社会をつなぐ新たな仕組みを構築している。
同社は、メタバースがより身近な存在になることで、地域課題の解決、教育格差の是正、多様な働き方の実現など、社会全体にポジティブな変化をもたらすと確信しており、全国各地でDOORが果たしてきた社会的役割を実感している。
そのため、DOORのサービス終了を知った際、「終わらせたくない」という強い想いを抱き、NTTコノキューとの協議を重ねた結果、事業継承が実現した。
サービスリニューアルとリブランディング
リプロネクストは、継承した「DOOR」サービスについて、今後サービス名称を含むリニューアルを予定している。これは、より多くの人々に「メタバースが社会に役立つ存在である」と実感してもらうことを目的としており、サービスの継続と発展に尽力していく方針を示している。
また、事業譲受のタイミングに合わせて、コーポレートブランドの刷新を実施。コーポレートサイトもリニューアルされ、コーポレートカラーであるブルーを基調に、同社の主軸事業であるAI、メタバース、XRの各サービスについて、より深く理解できるよう改善された。
株式会社リプロネクスト 企業概要
◎名称
株式会社リプロネクスト
◎所在地
・新潟オフィス:新潟県新潟市西区小針が丘2-54 2F
・東京オフィス:東京都千代田区神田須田町2-3-12 010
・大阪オフィス:大阪府大阪市北区芝田2丁目8-11 共栄ビル3F
◎代表取締役
藤田 献児
◎設立日
2017年2月13日
◎事業内容
XR・メタバース・AI開発