ソーシャルVR環境における学術発表と交流を通じてVR空間での価値創造を促進する「バーチャル学会」は、第7回目となる「バーチャル学会2025」を、2025年12月13日(土)、14日(日)にメタバースプラットフォーム「cluster」および「VRChat」にて開催すると発表した。
2019年から毎年開催されている本学会は、PCやスマートフォンから誰でも無料で参加でき、運営委員会の定義する「学術的取り組み」に該当すれば、分野や所属を問わず誰でも発表が可能となる。
今回、「バーチャル学会2025」についての概要や発表までの流れが案内され、発表希望者の募集は、2025年8月23日(土)から9月28日(日)までとなる。また、基調講演者の発表を含む事前説明会が2025年8月23日(土)にclusterにて開催されることもあわせて発表された。
「バーチャル学会2025」開催概要(予定)
- 名称:
バーチャル学会2025 - 運営:
バーチャル学会2025運営委員会 - 開催期間:
2025年12月13日(土)、14日(日) - 会場(プラットフォーム):
- 「cluster」(ポスター発表・デモセッション・エクスカーション・基調講演・ランチョンセミナー・懇親会)
- 「VRChat」(デモセッション・エクスカーション・懇親会)
- 参加費:
無料 - 参加登録:
公式サイトから事前参加登録を推奨 - 参加方法:
参加希望者は、事前にパソコンまたはスマートフォンに「cluster」および「VRChat」アプリケーションをインストールし、アカウントを作成する必要がある。VR機器は必須ではないが、VR機器を用意することで、よりメタバースらしい学会体験が可能となる。(詳細は後日、公式Xおよびウェブサイトで発表)
「バーチャル学会2025」学会企画について
バーチャル学会2025では、学術発表のみならず、参加者間の交流を深めるための様々な企画が用意されている。
基調講演

著名人2名が招かれ、VRがもたらす未来や世界の変化について自身の取り組みを基にした講演が予定されている。講演後の質疑応答は、会場だけでなくYouTube Live配信でのコメントを通じても行われる。
ポスター発表

提出された研究についてポスター発表を実施。今年度から新たな試みとして、ポスター発表をサポートする3Dモデルデータの受け入れが試験的に実施される。提出された3Dモデルデータは各ポスター前に設置される予定。(要件は現在検討中)

デモセッション
ポスター発表のうち、希望者はVRChatまたはclusterを用いて作成したオリジナルワールド(デモワールド)を活用した「デモセッション」に参加できる。これは発表者がデモワールド内で聴講者に向けた説明を行う形式であり、聴講者は事前予約不要でデモセッション時間内であれば自由に出入りが可能となる。これにより、発表内容をより深く、体験的に伝える機会が提供される。
エクスカーション
運営委員会や協賛企業、メタバースコミュニティの方が自由に企画を行うことができる「エクスカーション」も予定されている。
ランチョンセミナー
cluster会場の講演ホール(検討中)にて、スポンサーによる講演を実施予定
懇親会
各日の夜には、VRChat(1日目)とcluster(2日目)を会場として、発表者、聴講者、運営、ゲスト全員を対象とした懇親会が予定されている。
学会発表希望者:募集要項

バーチャル学会2025では、ポスター発表(デモセッションを含む)の研究発表者を募集している。バーチャル学会が定義した「学術的取り組み」に該当する取り組みであれば、分野や所属を問わず誰でも無料で応募できる。ポスター発表はclusterに設営された会場で実施される。
提出された要旨は「バーチャル学会発表概要集」として公式ホームページで公開後、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が運営する「J-Stage」でDOI(Digital Object Identifier)が付与され、引用可能な学術成果となる。これは、研究をソーシャルVRの活動名で引用可能な形で公に掲載できる貴重な媒体である。
- 発表申し込み期間:
2025年8月23日(土)~9月28日(日)、期日厳守で申し込みを完了する必要がある。 - 応募方法:
バーチャル学会2025公式サイトから申し込み
事前説明会を開催

バーチャル学会2025開催の詳細やポスター発表の公募情報に関する事前説明会をclusterにて実施。バーチャル学会2025の企画についての紹介なども予定されている。
- 開催日時:
2025年8月23日(土)20:00~
協賛企業・個人を募集
バーチャル学会2025の開催にあたり、個人・企業からの協賛を募集している。協賛プランに応じて、社名などが学会会場や学会ウェブページ等に掲載される。