平和不動産株式会社(東京都中央区)は、同社が進める日本橋兜町・茅場町エリアの街づくりの一環として、デジタルツイン技術を活用した「街歩きゲーム」を開発した。
本取り組みは、大成建設株式会社(東京都新宿区)との協業により構築されたデジタルツインのプロトタイプを活用する、平和不動産として初の試みである。2025年10月7日に開業が予定されているホテル「キャプション by Hyatt 兜町 東京」の利用者が対象で、ホテルが掲げる「地域とともに街全体でゲストを迎え入れる」というコンセプトを具現化したものとなる。
本ゲームでは、日本橋兜町の立役者である渋沢栄一が案内役となり、プレイヤーをエリア内の店舗や名所に誘導する。また、チェックポイントが設けられており、名物をアイテムとして獲得できるほか、ゲームクリア後には実店舗と連携した特典付与も予定されている。デジタルとリアルを融合させた本コンテンツを通じ、エリアの価値を従来の「訪れる街」から「滞在する街」へと転換させ、街全体の賑わいと回遊性の創出を目指すとしている。
「街歩きゲーム」詳細

今回開発された街歩きゲームは、日本橋兜町の繁栄を築いた立役者である渋沢栄一が案内役となり、国内外から初めて街を訪れるゲストが、地域の歴史と新しいカルチャーに触れるきっかけを提供するために設計されている。ゲーム体験は、本ホテル内に設置されたモニターを通じて行われるため、ホテル利用者が気軽に、デジタルとリアルの両面から街の魅力を楽しめる仕組みとなっている。
街歩きゲーム概要
- 利用方法:
本ホテル内設置モニターにて体験可能 - 案内役:
日本橋兜町の繁栄を築いた立役者である渋沢栄一 - ゲーム内容:
プレイヤーを日本橋兜町エリア内の店舗や名所へと案内 - 仕組み:
- 各施設にはチェックポイントを設置
- チェックポイントを訪れることで、その店ならではの名物をアイテムとして獲得可能
- ゲームクリア後には、実店舗と連携した特典付与も予定
■キャプション by Hyatt 兜町 東京

■The HEART

■K5

平和不動産「デジタルツイン」活用戦略
平和不動産は、2024年6月に大成建設株式会社と資本業務提携を締結し、サステナビリティ・DX分野での協業を推進している。この協業の一環として、日本橋兜町・茅場町エリア一帯のデジタルツイン構築及び活用が図られており、今回の街歩きゲームは、そのプロトタイプを活用した具体的なコンテンツ展開となる。デジタルツイン技術の導入は、従来の「訪れる街」から「滞在する街」へとエリアの価値を転換させるための核となるインフラ整備であり、街のにぎわいを支える重要な基盤であると位置づけられている。
ホテル「キャプション by Hyatt 兜町 東京」概要
街歩きゲームの起点となる「キャプション by Hyatt 兜町 東京」は、2025年10月7日に開業予定の日本橋兜町に位置するセレクトサービスホテル。
- 名称:
キャプション by Hyatt 兜町 東京 - 開業日:
2025年10月7日 - コンセプト:
“人と人、人と街をつなぐ”。 - 所在地:
東京都中央区日本橋兜町12番1号(東京メトロ茅場町駅徒歩1分、日本橋駅徒歩2分) - 客室数:
全195室 - 主要施設:
旅人とローカルが自然に交流する場として、ホテルの中心にソーシャルハブ「Talk Shop(トークショップ)」が設けられている。