会津若松市、メタバースを活用したオンライン相談空間「会津若松市つながり支援メタバース」を公開

会津若松市(市長:室井 照平)は、障がいやひきこもりといった理由から対面での相談や外出に困難を抱える市民に対し、メタバースを活用したオンライン相談空間「会津若松市つながり支援メタバース」を2025年10月1日より公開した。

同市では、障がいなどが理由で、「対面での相談は苦手である」「外出に対して不安がある」といった声を受け、誰もが気軽に・安心して参加できる新しい相談の場の必要性を強く認識していた。今回公開された「会津若松市つながり支援メタバース」は、物理的な距離や対面での心理的な障壁を取り除くメタバース技術を活用することで、これまで支援から遠ざかっていた市民層に対し、プライバシーを守りつつ専門的なサポートを提供する。

本空間は、株式会社リプロネクスト(新潟県新潟市)が提供するブラウザベースのメタバースプラットフォーム「Roomiq(ルーミック)」上に構築され、利用者はパソコンやスマートフォンなどからアクセスし、アバターを通じて交流や情報収集、個別相談が可能となっている。なお、市民が利用できる個別相談に特化した「あかべこ相談ルーム」は、事前予約制で平日9:30~16:30に開放され、相談支援専門員などの資格を持つスタッフが対応する。

「会津若松市つながり支援メタバース」概要

「会津若松市つながり支援メタバース」は、目的が異なる「エントランス空間」「あかべこ相談ルーム」の二つのセクションで構成されている。

エントランス空間

「会津若松市つながり支援メタバース」エントランス空間

エントランス空間は誰でも自由に入場が可能。利用者はアバターを通じて会話をしたり、会津若松市が提供する支援・交流に関する情報の閲覧など、障がい者支援やひきこもり支援に関する制度情報に触れることができる。

個別相談室「あかべこ相談ルーム」

あかべこ相談ルーム(個別相談室・予約制)

市民を対象に個別相談に特化した「あかべこ相談ルーム」は、プライバシー保護を最優先するため、事前予約制を採用している。この個別相談室は平日9:30~16:30に開放され、相談支援専門員などの資格を持つ専門スタッフが対応にあたる。相談時には、ニックネームでの参加が認められているため、利用者は個人情報を明かすことなく、落ち着いた雰囲気の中で安心して相談できる体制が整えられており、相談時間は1回30分程度に設定されている。

  • 予約方法:個別相談申し込みフォームより事前予約制
  • 開放時間:平日 9:30~16:30

交流イベントを開催

メタバースの体験やミニゲーム、ゆったりとしたおしゃべりを楽しむ交流イベントの開催が予定されている。初回は2025年10月22日(水)13:30に実施予定となっており、詳細については会津若松市の公式ページを参照とのこと。

メタバースプラットフォーム「Roomiq」について

本取り組みの基盤となったメタバースプラットフォーム「Roomiq」は、NTTコノキューが提供していた「DOOR」の機能や仕組みを継承した、ブラウザベースのメタバースプラットフォーム。アプリのインストールが不要で、URLを共有するだけで誰でもパソコン、スマートフォンなどから簡単にアクセスできるため、バーチャル空間を活用したイベント開催やコンテンツ展示など幅広い用途で利用されている。特に、自治体や教育機関を中心に全国38都道府県での利用実績を有している。

本件に関する問い合わせ先

株式会社リプロネクスト
担当:稲田
E-mail:minada@lipronext.com
電話:050-1724-6584

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参考元・引用元公式発表

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