株式会社ワントゥーテンは11月16日付けで、大成建設株式会社および株式会社石見銀山群言堂グループと共同で推進する、現実の建築空間とデジタルツイン空間がリアルタイムに相互連携するメタバースの社会実装実験「石見銀山メタバースプロジェクト」に、同社が開発したデジタルツインとAIエージェントの統合ソリューション「QURIOS(キュリオス)」を提供すると発表した。
今後はプロジェクト第一弾として、11月26日(土)に茅葺きの家『鄙舎(ひなや)』(島根県大田市大森町/群言堂本社)にて、メタバースサロンのイベント開催(詳細は随時公式サイトにて発表)を予定している。
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デジタルツインバース「QURIOS」とは?
XRやAI技術等を活用し、デジタルツインとしてのメタバース空間と現実空間を、リアルタイムで連動させる事が可能な次世代プラットフォーム。
自己位置推定技術によりスマートフォンやタブレット、スマートグラスなどのデバイスを持つ現実空間にいる人々の位置情報を、デジタルツイン空間のアバターに同期させることができ、スマートフォンやタブレットなどのデバイス上にAR表示させたアバターに対し、現実空間からコミュニケーションを取ることが可能となっている。
今後は同社が保有する「対話型AIエージェント」や「ホロポーテーション(人体の3D転送技術)」などを搭載し、日本国内の複数拠点へ導入を計画している。
石見銀山メタバースプロジェクトとは?
株式会社ワントゥーテン、大成建設株式会社、群言堂の3社が共同で推進する、デジタルにおける新しいコミュニケーションプラットフォームの社会実証実験プロジェクト。
地方創生に寄与する新たなデジタルコミュニケーションの拠点として、群言堂が保有する古民家の茅葺きの家『鄙舎(ひなや)』を舞台にスタートし、今後は2027年の石見銀山開山500年および世界遺産登録20周年にあわせて、石見銀山の街道をデジタルツインとして構築し、鄙舎における実証実験で得られた仮想空間における空間体験設計の知見を、石見銀山全体に展開するとしている。
また、本プロジェクトのデジタルツイン空間には、茅葺きの家「鄙舎」や世界遺産「石見銀山」が重ねてきた歴史や文化、その土地の持つ空気感を表現するため、手描き風CGを採用しているのが特徴となっている。
各社の役割
- 群言堂:
石見銀山エリアのリアルの場所を提供 - 大成建設株式会社:
建物をBIM化し「鄙舎」のデジタルツインを構築 - 株式会社ワントゥーテン:
デジタルツインバースプラットフォーム「QURIOS」を提供し「鄙舎」と「バーチャル鄙舎」の情報をリアルタイムに相互連携できるデジタルツインバースを構築
茅葺きの家『鄙舎(ひなや)』について
1996年に広島県世羅町から石見銀山の町・大森町に移築された、約260年前(江戸時代中期)に建てられた豪農屋敷。
広さ約100平米の平屋で、いろりの間や畳の間など6部屋を有しており、普段は群言堂の社員食堂として利用されている。
会社概要
株式会社ワントゥーテン(1→10,Inc.)
所在地:京都府京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸4階
代表者:代表取締役CEO 澤邊 芳明
設立:2009年07月
株式会社 石見銀山群言堂グループ
所在地:島根県大田市大森町ハ183
代表者:代表取締役社長 松場 忠
設立:2019年
大成建設株式会社
所在地:東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 新宿センタービル
代表者:代表取締役社長 相川 善郎
設立:1917年(大正6年)12月28日
上場市場:東証プライム(証券コード 1801)
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