リスク検知に特化したビッグデータ解析によるソリューションを提供する株式会社エルテス(東証グロース:3967)は、2022年12月26日に開催された取締役会にて、メタバース・デジタルコンテンツ事業などを展開する株式会社ネクスグループ(東証スタンダード:6634)との資本業務提携契約締結を決議したと発表。
今回の業務提携において、Web3.0領域における新規サービスの共同開発やトークンエコノミー関連セキュリティサービスの拡大などで連携するとしており、エルテスがネクスグループの普通株式を総額214,046,560円で取得する。
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資本業務提携の背景
エルテスは、「健全にテクノロジーが発展する豊かなデジタル社会を守り、デジタル社会にとってなくてはならない存在となること」をビジョンに掲げ、テクノロジーの発展とともに顕在化するデジタルリスクに対するマネジメントの第一人者として事業展開を行ってまいりました。今般、ブロックチェーン技術の発展とともに暗号資産やNFTの流通が急速に拡大する中で、マーケットの安全を守り、取引における不正を未然に防止するソリューションを提供することは、当社が取り組むべき課題であると認識しております。
また、エルテスのDX推進事業では、「WEB3タウン」である岩手県紫波町とも連携し、DAO(分散型自立組織)の構築支援※1やメタバース上のシミュレーションを活用したスマートシティ構想※2など、Web3.0領域での取り組みを推進しております。
当該領域での事業展開の鍵となるのが、DAOやメタバース上における、暗号資産やNFTを用いたトークンエコノミーの確立だと考えております。株式会社メタウンが推進するプロパティ・マネジメントを中心とする不動産領域においても、取引でのトークンの活用も将来的に構想しております※3。
ネクスグループは、メタバース・デジタルコンテンツ事業、IoT関連事業、暗号資産・ブロックチェーン事業を中核事業としており、仮想通貨「ネクスコイン」を発行するなど当該領域における確かな知見と実績を有する企業です。
今回の資本業務提携により、ネクスグループの持つブロックチェーン技術やトークンの取引に関する知見を得ることで、当社の企図するトークンエコノミーに関連するセキュリティサービスの実装を加速させます。また、ネクスグループや関連会社の暗号資産や取引所を活用することで、紫波町にて構築予定のDAOにおけるトークンエコノミーの確立を目指します。
※1:DAO構築・運用支援サービスに関するプレスリリース
※2:メタバース×スマートシティ メタシティ構想に関するプレスリリース
※3:将来的に当社グループが暗号資産の発行・取得を行うことも含めて検討しておりますが、現時点で当社グループがネクスコイン及びその他暗号資産を取得する具体的な予定はございません。
資本業務提携の内容
業務提携の内容
- トークンエコノミー関連セキュリティサービスの拡大
- ネクスグループおよび関連会社が発行する暗号資産の利用促進・価値向上
- Web3.0領域における新規サービスの共同開発
資本提携の内容
エルテスが、ネクスグループの株主である株式会社スケブベンチャーズより、ネクスグループの普通株式1,337,791株(発行済株式総数に対する割合:4.9%)を、2022年12月26日に総額214,046,560円にて取得予定。