AIソリューション事業を手掛ける株式会社ヘッドウォータースと、同社の子会社で本社をベトナムに置くAIソリューション開発企業のDATA IMPACT JOINT STOCK COMPANYは、独シーメンスAGの産業向けPCとNVIDIAのエッジAIコンピューティングを活用した「産業用メタバース活用支援ソリューション」の開発を発表した。
産業用メタバースは、エンタープライズ企業を中心に、デジタル機能を実世界と実体経済に導入し、ハードテクノロジーの効率化と変革を実現するイノベーションツールとして導入・活用が加速するなか、これまでヘッドウォータースは、「NVIDIA Omniverse™ Partner Council Japan」に参画し、デジタルツイン/産業用メタバース活用に取り組む企業を技術支援してきており、今回、さらなる支援強化を目的に、シーメンスとNVIDIAの技術を活用した「産業用メタバース活用支援ソリューション」を開発した。
なお、産業用メタバース活用支援ソリューション」については、2023年10月25日(水)~27日(金)まで開催される『第2回 メタバース総合展 秋』の菱洋エレクトロ展示ブースにおいて、シーメンス、NVIDIAと共同で紹介予定となっている。
「産業用メタバース活用支援ソリューション」とは?
「産業用メタバース活用支援ソリューション」は、工場や店舗など遠隔地の状況をAIカメラで撮影し、その画像をNVIDIAのエッジAIコンピューティング「NVIDIA® Jetson Xavier™ NX」を搭載した、シーメンスの産業向けBox PC「SIMATIC IPC520A」で判定しデータ化。
そのデータをリアルタイムで仮想空間(メタバース)に反映することで、安全性や効率性の向上に貢献する。
また、AIの機械学習を「SyncLect Edge AI Automation」によって全自動化し、コストの大幅削減やAIの推論精度向上を実現した。
コメント
■ヘッドウォータース 代表取締役 篠田 庸介氏
この度、菱洋エレクトロ様から機会を頂き、当社と関連会社であるDATA IMPACTで共同開発した新たな「産業用メタバース活用支援ソリューション」をメタバース総合展にて発表いたします。シーメンス様、そしてNVIDIA様の技術力と創造力を活用することで、産業用メタバースの実用が可能になりました。これにより今後様々な工場や店舗で課題が解決されると期待しております。シーメンス様は、長年にわたり世界中の産業界における信頼性と技術革新の象徴として素晴らしデバイスを提供し続けています。NVIDIA様は、AI活用を目的としたエッジコンピューティングの分野で世界をリードしています。両社の協力を得たソリューションが産業界に新たな価値をもたらし、人々の生活をより良くすることを心から願っております。
■エヌビディア合同会社 エンタープライズ事業本部 事業本部長 井﨑 武士氏
製造業や流通業におけるメタバースの活用は、今後ますます重要になります。ヘッドウォータース様が提供する、エッジ向けAIモデルの開発プロセスを全自動化するソリューションは、エッジAIカメラで取得された大量データを、高精度かつ迅速に解析する必要がある環境において大変効果的です。NVIDIA AIプラットフォームと組み合わせることで、コストを削減し、AIの推論精度を向上させ、産業用メタバースにおける革新的なサービスの導入を加速させることができると期待しております。
■菱洋エレクトロ株式会社 取締役 常務執行役員 大橋 充幸氏
メタバース総合展への出展にあたり、製造業や小売業での生産性や安全性の向上に貢献できるソリューションのデモ・展示を検討しておりました。「産業用メタバース活用支援ソリューション」は、既にメタバースの活用を検討されているお客様だけでなく、工場や店舗など現場業務の生産性に課題を抱えているお客様への解決策のヒントになると期待しております。今後も、ヘッドウォータース様、シーメンス様、NVIDIA様のご協力のもと、デジタルツインや産業用メタバースを活用してお客様の課題解決につながるソリューションを展開してまいります。
「第2回 メタバース総合展 秋」に出展
◎名称:
第2回 メタバース総合展 秋
◎会期:
2023年10月25日(水)~27日(金)
◎会場:
幕張メッセ 菱洋エレクトロ展示ブース内