世界最小クラスPC用VRヘッドセットの次世代機「Bigscreen Beyond 2」が発表。アイトラッキングモデルも登場

米国Bigscreen, Inc.は、世界最小クラスのPC用VRヘッドセット「Bigscreen Beyond」の次世代機「Beyond 2」シリーズを発表した。

「Beyond 2」は前世代機に比べて、レンズが大幅に進化し、視野角の拡大や高画質化を実現。また、前世代機からの16%軽量化(Meta Quest 3やApple Vision Proの1/6~1/4程度の重さ)、IPD調整機能の追加、ヘイローマウントのオプション提供など、ユーザビリティも大幅に向上している。

なお、「Beyond 2」とアイトラッキング搭載の「Beyond 2e」の2モデルが展開され、価格は「Beyond 2」が16万9800円から、「Beyond 2e」は19万9800円からで、3月24日時点での出荷予定時期は2025年6月となっている。

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「Bigscreen Beyond 2」シリーズの特徴

■レンズが進化

「Bigscreen Beyond 2」シリーズのレンズ
  • 新しいパンケーキレンズを採用し、対角線視野角(Diagonal FOV)は116度、水平視野角は108度、垂直視野角は96度を実現。
  • 前世代機に比べ、「明るさ」と「グレア」が大幅に改善。
  • レンズの端から端まで鮮明になり、「スイートスポット」の範囲も拡大。
  • ディスプレイは前世代機と同じ1インチのマイクロOLEDディスプレイを両眼に採用し、片眼で2,560 x 2,560ピクセルの超高解像度を実現。
  • リフレッシュレートは90Hzまたは75Hzで動作。

IPD調節機能

「Bigscreen Beyond 2」シリーズのIPD調節機能

左右のレンズとディスプレイの位置を個別に自由に調整できるIPD調節機能を新たに搭載。調整範囲は48mm~75mm(物理的には55mm~70mm)。

■軽量化とデザイン

フォームファクターが更に軽量化
  • 本体重量は107gで、前世代機より16%軽量化。
  • カラーバリエーションは「カーボンブラック」に加え、「スケルトン」と「オレンジ」の3色展開。オレンジ色は追加料金が発生する場合あり。

■ヘイローマウントとライトシーリング

「Bigscreen Beyond 2」シリーズのヘイローマウント
  • 暗視ゴーグルからインスパイアされた新しいマウント「ヘイローマウント」がオプションで利用可能。
  • ヘイローマウントはおでこに固定し、本体の傾きや顔との距離を調節可能。
  • ヘイローマウントには「汎用ライトシーリング」が同梱され、顔スキャンなしでの装着が可能に。
  • 頭に固定するストラップは「ソフトストラップ(同梱)」、「純正オーディオストラップ(別売)」、その他のサードパーティ製ストラップが使用可能。ヘイローマウントの出荷は2025年第3四半期を予定。

■その他の特徴

  • プロのオーディオ機器に匹敵するスタジオグレードのマイク品質を備えたデュアルマイクアレイを搭載。
  • 別売りのBigscreen Beyondオーディオストラップは、Koss®スピーカーを採用。
  • BaseStation 1.0と2.0をサポートするSteamVRトラッキングを採用。
  • Valve IndexコントローラーなどのSteamVR対応製品を同時に使用可能。
  • 「カスタムフィットクッション」「5m光ファイバーケーブル」「リンクボックス」「ストラップ」などの周辺機器は、「Bigscreen Beyond」と「Bigscreen Beyond 2」の両方で使用可能。
  • 2024年以前に「Bigscreen Beyond」用に製造された処方レンズは「Bigscreen Beyond 2」にも使用可能だが、「Bigscreen Beyond 2e」には使用不可。
  • 2025年以降に製造された処方レンズは、すべてのモデルで使用可能。

アイトラッキング搭載モデル「Beyond 2e」が登場

「Bigscreen Beyond 2e」のアイトラッキング機構

フラッグシップモデル「Beyond 2e」には、世界最小クラスのアイトラッキング機構が搭載。イメージセンサーによって取得された画像はGPUに送られ、AIモデルによって処理され、高精度かつ低遅延なアイトラッキングを実現している。

  • 「Beyond 2e」の重量は「Beyond 2」よりわずか1.05グラム増の108.05g。
  • カメラと瞳孔の位置にアクセスできるAPIを提供し、ハードウェア開発者やMOD制作コミュニティもサポート。
  • Bigscreen社製のアイトラッキングソフトウェアはSteamVR、OpenXR、VRChatなどの主要アプリをサポート予定で、パブリックベータ版は2025年夏に配布開始予定。

「Bigscreen Beyond 2」シリーズ販売概要

公式ストアにて購入が可能。現時点での出荷時期は2025年4月を予定している。

■価格

◎Bigscreen Beyond 2:
169,800円~(税込、送料込み)

◎Bigscreen Beyond 2e:
199,800円~(税込、送料込み)

■アップグレードキット(本体のみ、期間限定)

前世代機「Bigscreen Beyond」を所持する方は下記の特別価格にて期間限定で購入可能。

◎Bigscreen Beyond 2:
149,800円(税込、送料込み)

◎Bigscreen Beyond 2e:
179,800円(税込、送料込み)

■出荷開始時期

◎出荷開始:
2025年6月(3月24日時点)
※ヘイローマウントの出荷開始は2025年第3四半期を予定

製品スペック

  • 対角線視野角:116度
  • 本体重量:107グラム
  • 瞳孔間距離:48mm~75mmで調節可能(物理的には55mm~70mm)
  • 解像度:片眼2,560 x 2,560 ピクセル
  • リフレッシュレート:90Hz、75Hz
  • 6DoFトラッキング方式:SteamVRトラッキング
  • トラッキングに必要なもの:BaseStation1.0もしくは2.0(同梱されていない)
  • アイトラッキング:「Beyond 2e」にのみ搭載
  • フルボディトラッキング:VIVEトラッカーやTundra Trackerに対応(同梱されていない)
  • コントローラー:Valve IndexなどのSteamVR対応の各種コントローラーに対応(同梱されていない)
  • 音声入力:デュアルマイクアレイ
  • 音声出力:純正オーディオストラップでのオンイヤーイヤフォン(同梱されていない)
  • アクセサリ用ポート:USB-C 1口
  • PCとの接続:5m光ファイバーケーブルと専用リンクボックス

■パソコンの最低動作スペック

  • GPU:NVIDIA RTX2070もしくはAMD RX5700XT以上 (DisplayPort1.4とDSC必須)
  • CPU:Quad Core IntelもしくはAMD
  • ポート:DP1.4ポート1口、USB3.0ポート2口
  • OS:Windows10もしくはWindows11

関連リンク

Bigscreen, Inc.
> 公式サイト

株式会社IntoFree(Bigscreen社の日本市場展開をサポート)
> 公式サイト

参考元・引用元公式発表

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