ダッタラ、因果推論AI×デジタルツインで施策効果を仮想実験可能な「Uesugi Engine」を発表。2025年内にα版テスト提供開始

ダッタラ株式会社(広島県広島市)は、広報施策や行政施策がもたらす来場・売上・地域活性など、「成果そのもの」をデジタルツイン上で仮想実験できる新プラットフォーム「Uesugi Engine(ウエスギ・エンジン)」のα版テスト提供を、2025年内に開始すると発表した。

Uesugi Engineは、高度な因果推論AIとリアルタイムに更新されるデジタルツインを組み合わせることで、「もしイベント開始時間を2時間早めたら?」「もし広告予算をSNSからOOHへ振り替えたら?」「もしキャンペーン期間を1週間延長したら?」といった様々な「もしも」シナリオを事前に仮想実験することが可能になる。そのため、本プラットフォームを活用することで、露出量だけでなく、来場者数、売上、地域経済への波及効果、地域活性といった「成果そのもの」を仮想空間で直接検証し、施策のアウトカム(最終的な成果)予測を実現できる。Uesugi Engineのα版テスト提供は2025年内に開始され、製品版は2026年にリリース予定である。

「Uesugi Engine」の機能と技術

  • 高度なAI(因果推論AI)と、現実世界をコンピューター上に再現したデジタルツインを組み合わせて動作することで、様々な「もしも」の施策を実行した場合に、どのような結果が出るかを事前にコンピューター上で試すこと(仮想実験)が可能。
  • 単にクリック数や視聴率といった「途中経過の指標」を予測するのではなく、来場者数、売上、地域活性といった「最終的な成果そのもの」を検証することを目指している。
  • 生成AIが網羅しきれない地域特有のリアリティを取り込むため、地方の民間企業や自治体等との連携を推進。
  • 広告露出や人流、売上といった一次情報に加え、地域パートナーが保有するオフライン統計やイベント実績を統合する独自システムを整備していく計画。「ビッグデータ×地域データ」というハイブリッドアプローチで、高精度な最適シミュレーションを実現。

「Uesugi Engine」のコア構造

「Uesugi Engine」のコア構造

Uesugi Engineは、大学発のディープテックを核とした三層一体の構造で設計されており、「データ統合レイヤ」「モデル統合レイヤ」「シミュレーションレイヤ」の3層が連携して動く構造になっている。
まず行政の公開データから現場の記録まで、様々な種類のデータを取り込み、地域に合わせて使いやすい形に整える。次に最新の研究に基づいた計算技術を使って、施策を行うことで何がどれだけ変わるかを推測する。最後に計算で得られた予測や影響を、仮想空間上で分かりやすく表示する。例えば、施策の時期や内容を変えた場合の成果をすぐにシミュレーションし、その結果(成果の大きさや影響の広がり)を可視化する。

「Uesugi Engine」が実現する革新と活用例

  • アウトカム直結の予測:
    広告が見られた回数などではなく、実際に人がどれだけ来るか、地域全体の経済にどんな影響があるかといった、最終的な成果を仮想空間で直接検証できる。
  • 計画から実行、見直しまでを一気通貫で支援:
    ダッタラのコンサルタントが、ヒアリングからデータ統合・シナリオ設計・効果検証レポート作成までをを一気通貫でサポートする。最新のデータを見ながら、施策の計画を立てたり、効果を試したり、その結果を見て計画をすぐに修正したりと、より素早い判断が可能となる。
  • 様々な場面で利用可能:
    観光誘客キャンペーン、商業施設オープン時の客足予測、公共イベントの費用対効果試算など、広告主・自治体・コンサル各社で活用可能である。

本件に関する問合せ先

ダッタラ株式会社
contact@dattala.co.jp

関連リンク

ダッタラ株式会社
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参考元・引用元公式発表

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