メタバースの企画及び制作事業などを展開する株式会社ビートバップ(神奈川県横浜市)は、RAG(検索拡張生成)技術を活用し、AIアバターが日本語と英語で横浜の最新スポットやグルメ情報などを案内する「AI観光メタバースヨコハマ」をリリースした。
AI観光メタバースヨコハマでは、米Convai社のAI NPC技術を採用し、日本語と英語で横浜の観光情報を提供するAIアバター「たけし」が案内役を務める。
AIアバターは、ChatGPTでアバターの基本設定を生成し、Convai社のRAG技術で最新の横浜観光情報と組み合わせることで、正確な情報提供を実現。アバターの外見や声質、会話スピードなども自由にカスタマイズ可能だ。
また、3DCGソフトウェアBlenderを使用して、横浜・日本大通りの歴史的建造物「海洋会館」を精密に再現。インテリアなど複雑でない形状のアセットについては、写真からAIで3Dモデルを生成する技術を併用することで、より効率的な開発が可能としている。
RAG技術は、従来の生成AI(LLM)が抱える回答精度の課題を解決する手法として注目を集めており、同社によると、今回開発したシステムは観光以外にも、教育や行政など幅広い分野での活用が期待されるため、学校の授業を補完する役割として活用できる「AI探求先生」などのリリースも予定されている。
「AI観光メタバースヨコハマ」概要
AI観光メタバースヨコハマへは、下記URLよりウェブブラウザからアクセス可能。
「AI観光メタバースヨコハマ」操作方法
- 画面が表示されたらマイクの許可をOK
※会話にはマイクが必要。専用マイクを使用すると正確に認識してくれる - マウスで画面を一度クリック
- キーボードのTキーを押しながら会話を開始
- キーボードのTキーを話すとアバターが返答
※日本語と英語に対応 - ゲームと同じようにキーボードのキーでメタバース内を歩き回ることが可能
W→前進、S→後退、D→右に移動、A→左に移動
※ネットワーク環境によっては、アバターのレスポンスに時間がかかる場合あり。
米Convai社のAI NPC技術を利用
AI観光メタバースヨコハマのAIアバター「たけし」は、ChatGPTと米国のサンフランシスコにあるConvai社のAI NPC(ノンプレイヤーキャラクター)の技術を活用して制作。
ユーザーからの質問に正確に回答するAI NPC技術以外に、アバターの顔、髪型、衣類など、外見を自由に選択してオリジナルデザインのアバターにする事ができるほか、対応する言語、声のトーンや話すスピードなども自由に選択することが可能。
3DCGソフト「Blender」で建物を再現
AI観光メタバースヨコハマでは、日本大通り沿いにあるヨコハマの歴史的建造物である海洋会館を、3DCGソフト「Blender」で再現。
海洋会館以外にも、自然、街、建物、乗り物などを3Dモデル化し、現実世界と同じ環境を構築することで、より臨場感にあふれたメタバースを実現可能となっている。
関連リンク
株式会社ビートバップ
> 公式サイト