KDDI株式会社、一般社団法人渋谷未来デザイン、一般財団法人渋谷観光協会が主体となって組織される「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」は、リアルとバーチャルが連携する都市体験の提供を目的とした、都市連動型メタバース「デジタルツイン渋谷」の実証実験を、10月27日(木)より開始したと発表しました。
デジタルツイン渋谷は、デジタルツイン技術を活用して都市をデジタル空間上に再現し、スマートな街づくりの実現を目指す「デジタルツイン渋谷プロジェクト」の一環で、今回、実証第1弾として飲食店とアパレル店舗における接客デモンストレーションを実施。
デジタルツイン渋谷とは?
リアルとバーチャルを連動させることを目的に、実在都市の精密写真データや位置情報等を元に、バーチャル空間にデジタル都市を再現したメタバース空間で、AR技術などを活用したアプリケーションと連動することで、リアルの街でスマートフォンをかざすと、デジタルツイン内のアバターが出現するなど、リアルとバーチャル双方向でのコミュニケーションを実現。
今後は、不動産や家電量販店など、実店舗がある様々な業種についても実証を行い、2023年夏頃にサービス提供を予定している。
これまでの経緯
- 2019年:
『渋谷の都市体験をエンターテイメントとテクノロジーで拡張する』をテーマに、渋谷5Gエンターテイメントプロジェクトの前身である「渋谷エンタメテック推進プロジェクト」を発足し、AR技術を活用した「リアルの渋谷」と「バーチャルの渋谷」を融合させる実証実験などを実施。 - 2020年5月:
新型コロナウイルス感染拡大により、リアルでの取り組みが困難となる中、自治体初の公認メタバース「バーチャル渋谷」の提供を開始。 - 2021年:
「都市連動型メタバース」を軸とした「バーチャルシティ構想」のもと、産官学連携したバーチャルシティコンソーシアムを発足。 - 2022年:
行動制限の解除に伴い、リアルとの連携強化を重視し、リアルとバーチャルそれぞれを拡張させるべく、「デジタルツイン渋谷」の実証を開始。
実証内容
今回は実証第1弾として、渋谷スクランブル交差点エリア、センター街エリアの写真データをデジタル化し、飲食店とアパレル店舗における接客デモンストレーションを実施。
飲食店での接客
飲食店でのユースケースとしては、渋谷に実在する、お酒を飲まない・飲めない人でも楽しめるノンアル・ローアルバー「SUMADORI-BAR SHIBUYA」と連携し、デジタルツイン渋谷内に再現した同店に訪れる客とリアル店舗の客同士で、空間を超えた双方向のコミュニケーションが実現。
アパレル店舗での接客
デジタルツイン内に再現したアパレル店舗に、アバターを使って来店した客が実店舗のスタッフに質問することができ、スタッフ側もスマホを片手に商品を指差して接客ができるなど、リアルとバーチャルの双方向での接客が可能となっている。
デジタルツイン渋谷とバーチャル渋谷
デジタルツイン渋谷は、リアルとの連携強化を重視しており、「バーチャル渋谷」での知見・経験を生かし、よりリアルの生活を拡張させることを目指すとのこと。
そのため、もうひとつの都市連動型メタバース「バーチャル渋谷」とは、それぞれの特徴に合わせ、用途ごとに使い分けて提供するとしている。
バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2022
現在、バーチャル渋谷では、今年で3回目を迎える「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2022」を10月31日(月)まで開催中。
▶ バーチャルハロウィーン解説ページ
▶ バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2022公式サイト
バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2022概要
開催概要
- 開催期間:
2022年10月26日(水)~10月31日(月) - 開催場所:
渋谷区公認配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」 - 主催:
バーチャル渋谷ハロウィーン実行委員会 - 制作:
KDDI株式会社、一般社団法人渋谷未来デザイン、一般財団法人渋谷区観光協会 - 後援:
渋谷区
バーチャル渋谷への参加方法
バーチャル渋谷へは、VRデバイス、スマートフォン、PC・Macから参加が可能。
事前に利用するデバイス用のclusterアプリのインストールと無料アカウントの作成が必要となっている。