武蔵野大学が創立100周年記念事業としてメタバースキャンパスの開設など5つの取り組みを発表

2024年に創立100周年を迎える学校法人武蔵野大学は、現在推進中の創立100周年記念事業プロジェクトの一つである「Smart Intelligence Campusプロジェクト(SIC)」に関して、具体的な取り組みを決定し、1月26日(木)より特設サイトにて公開した。

本プロジェクトには、武蔵野・有明・千代田に続く第4のキャンパスであるメタバースキャンパスの開設も含まれており、今後はメタバース空間を活用し、一人ひとりに最適化したメディア教育の提供を目指すとしている。

スマートインテリジェンスキャンパスプロジェクトとは?

通信教育、リカレント、生涯学習、日本語教育(外国人向け)など、将来拡大する各種教育研究ニーズに対応できるメディア教育の創造を目的に2021年7月より始動。
2022年4月からは、メタバースキャンパス開設に向けた検証として、メタバース空間での各種トライアル(通信制学生や留学生等の交流の場、オープンキャンパス、授業等教育活動、図書館やオフィスなど共通サービス)を実施しているほか、2022年10月には、ステークホルダー関係性醸成システム(Student Relationship Management「SRM」)を組織的に活用している米国の2大学を訪問調査し、武蔵野大学におけるスマートインテリジェンスキャンパスの在り方について協議を重ねている。

ポイント

  • メタバース空間にキャンパスを設け、新たな交流・学びの場となる教育環境を提供
  • デジタル技術を活用し、学修者一人ひとりの興味関心・目標・理解度・能力等に沿った教育を「誰にでも」提供できる環境構築を目指す
  • 各ステークホルダーとの応対履歴を蓄積し、適切かつスピーディな応対を行うことでサービス満足度の向上を図る

スマートインテリジェンスキャンパスプロジェクト

SICで進める取り組み

メタバースキャンパスの開設

2024年の開設以降、武蔵野キャンパス・有明キャンパス・千代田キャンパスをメタバース上に再現し、将来的には、物理キャンパスとメタバースキャンパスの併用も予定。
また、メタバースキャンパス内では、自身の分身であるアバターで自由に動きながら、性別、国籍、年齢、立場を超越し、フラットに他の人と交流できる、新たな人間関係の醸成を目指す。
なお、メタバースキャンパスは、生徒・学生・社会人へのメディア教育の入口となる交流の場として、PC・スマホ・タブレットなど、様々なデバイスから時間や場所に関係なくアクセスが可能となる。

メタバース空間上のキャンパスから各教育コンテンツ・サービスにつながる構想で計画を進めている

MUデジタルラーニングサービスプラットフォームの構築

学校法人武蔵野大学が保有する様々な動画コンテンツを管理し、いつでもどこからでも視聴可能なプラットフォームを構築。
将来的には、学校法人武蔵野大学の教育コンテンツの蓄積と相互利活用を目指し、教員の授業負担の軽減や、多様化する学生・卒業生・社会人の学びのニーズに対応できる学習環境の構築を目指す。
また学修歴時代に即した新たな証明としての「オープンバッジ」の発行も予定している。 

あらゆる国籍、年齢、学び方に対応できるプラットフォームを構築し、個々に適した学習環境の提供を目指す

ワンストップAIコールセンターの設置

2024年には、大学の一部でチャットボットにAIを搭載し、学生・生徒(保護者)からの問い合わせに関する満足度向上及び応対負荷軽減を目指す。
また、将来的には高校での活動・入試での面接情報、学生の志向などを基にした履修リコメンドや、成績・出欠情報を基にしたプロアクティブな退学防止策など、「学修プランの提案・アドバイス(学修コンシェルジュ)」の環境構築を予定。

ワンストップAIコールセンターの設置

 

各ステークホルダーとの関係性を醸成するシステムを導入(SRM)

学校法人武蔵野大学に興味を持ってホームページを閲覧する、パンフレットを請求する、オープンキャンパスに参加するなど、入学前・在学中・卒業後に渡り、武蔵野大学と縁がある人全員とのより良い関係性の醸成を可能にするシステムを導入。
まずは、2024年にデータの蓄積基盤を作る目的で、大学通信制の入学前段階を中心としてシステムを構築する。

各ステークホルダーとの関係性を醸成するシステムを導入(SRM)

コミュニケーションツールの統一、ポータルの構築

2024年までに学内関係者の情報発信について運用方法を整理し、コミュニケーションツールの統一化を図る。
利用規約を定めた上で学生・生徒間、また学生・生徒と教職員間のコミュニケーションが活性化できる環境を構築する。
なお将来的には、教務システム(履修登録等)、学修管理システム(LMS)、SIC施策(メタバースキャンパス、SRM)と連携したポータルを構築し、そこからすべての活動が始まるよう、関連システム・ツールの統合を目指す。

コミュニケーションツールの統一、ポータルの構築

武蔵野大学について

武蔵野大学有明キャンパス

1924年に仏教精神を根幹にした人格教育を理想に掲げ、武蔵野女子学院を設立。武蔵野女子大学を前身とし、2003年に武蔵野大学に名称変更。2004年の男女共学化以降、大学改革を推進し12学部20学科、13大学院研究科、通信教育部など学生数13,000人超の総合大学に発展。2019年に国内私立大学初のデータサイエンス学部を開設。2021年に国内初のアントレプレナーシップ学部を開設し、「AI活用」「SDGs」を必修科目とした全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL」をスタートさせる。2023年には国内初のサステナビリティ学科を開設する。2024年の創立100周年とその先の2050年の未来に向けてクリエイティブな人材を育成するため、大学改革を進めている。

武蔵野大学公式サイト

参考元・引用元公式発表

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