中京テレビ、クラーク記念国際高等学校と開催したメタバース授業の検証結果を発表。8割の生徒が満足と回答

中京テレビ放送株式会社は、11,000人以上の生徒が全国のキャンパスに在籍するクラーク記念国際高等学校(クラーク国際)と連携し、2023年5月から7月の3ヶ月間実施した、メタバース空間を活用した共同授業の検証結果を発表した。

実施後のアンケート結果では、生徒の「高い満足度」と「授業を通じた自身の変化」が見られ、メタバース授業が教育成果に期待できることが明らかとなったほか、「テレビをあまり見ない」と言っていた生徒が、終了後に「中京テレビを見るようになった」という声も。

本検証結果では、「将来に繋がる新しい体験を得たい」高校生のニーズと、「Z世代と繋がり早期ファン化のきっかけをつくりたい」企業ニーズの両立を実現したとしており、今後も中京テレビは「高校生と企業双方にとって学びのある」メタバースサービスの展開を進めていくとしている。

本プロジェクトの背景

1:「自身の将来に向けて、新たな経験を得たい」高校生への最適な場の提供

中京テレビは、2021年よりメタバース空間の活用によって、「高校生が距離や人間関係に縛られず、新しい経験ができる場を最大化する」事を目的に、メタバース出前授業を実施してきており、今回は多様な生徒が集まるクラーク国際から、メディア・映像業界に興味がある学生だけでなく、自身の将来に向けて「新しい経験」を求める生徒も含めた、総勢15名が参加。高校生にとって新たな学びの場を創出。

2:「高校生と企業が繋がる」事で、両者にとって「新たな学びの場」を創出

一方で、中京テレビを始めとした多くの民間企業は、「Z世代の早期ファン化」「早期ファン化によるLTVの向上」に課題を持っており、「高校生と企業が繋がる」場を、メタバースという距離的・心理的制限の少ない空間の活用により実現する事を目指した。

アナウンサーによる講演の様子
アナウンサーによる講演の様子
メタバース空間のクラーク生

プロジェクトの実施概要

◎テーマ:
高校生がもっと見たくなる朝の情報番組コーナーの企画を考えよう!

◎授業数:
全10回 <対面:2回、メタバース(2D、3D共に実施):7回、オンライン会議:1回>

◎期間:
2023年5~7月(3ヶ月)

◎授業企画:
中京テレビ

◎対象生徒:
「スマートスタディコース」に在籍する生徒15名

◎対象拠点:
4拠点 <CLARK SMART名古屋、岐阜キャンパス、静岡キャンパス、浜松キャンパス>

中京テレビ放送を見学
中京テレビ放送を見学

メタバース空間を活用した独自プログラム

  • 「企業から高校生へのインプット&テーマ設定」→「リサーチ&企画検討」→「企画案のプレゼン」 という3ステップを踏む事で、生徒の「能動的な学びの場」を実現
  • メタバース空間だからこそ、生徒と企業担当者間におけるコミュニケーション量の最大化を実現
メタバース空間のクラーク生

生徒への成果と影響

生徒へのアンケート

プロジェクトに参加した生徒15名に対する事後調査では、プログラム満足度が80%と評価。この授業が将来に役立つと感じた生徒の割合も80%となった。

■調査概要

◎調査期間:
2023年7月14日

◎調査機関(調査主体):
クラーク国際

◎調査対象:
プログラムを受講した生徒

◎有効回答数(サンプル数):
回収数15件、うち有効回答数15件、有効回答率100%

◎調査方法(集計方法、算出方法):
インターネット調査

コメント(一部)

受講した生徒の感想

■CLARK SMART名古屋 松尾 愛実さん
『中京テレビ連携のプロジェクト型学習を通して、ひとつのものをみんなで作り上げることの楽しさと難しさを学び、協力性が成長できたと思います。
企画を考えプレゼンテーションをするまでの期間、特に資料作りのため作業を分担し行っていた時などに、複数のパターンを用意して提案していたり、細かいところまで確認し話し合いを一緒に行ったり、お互いにアドバイスをし合ったりと、チームのメンバーの思いやりを感じる場面が多くあり、自分も同じように思いやりをもって行動したいと思い、より意識するようになりました。』

■CLARK SMART名古屋 長谷川 篤志さん
『僕は初めてプロジェクト型学習というものに参加して最初はかなり不安でした。ですがこの授業をやってきて、チームでのグループワークやプレゼンテーションを作成する時に自分の意見をしっかりと他者に伝えたり、チームの為に何ができるかを常に考えることができたことで、受け身にならずに積極的に行動できるように成長しました。また、発表する際にどうやれば他者に伝わりやすいかと考えることができました。最後にこの授業で行ってきた積極的な行動、周りに気を配ることを将来社会人になっても継続していきたいです。』

中京テレビ担当者の感想

■中京テレビ 編成・山下勇樹さん
『若い視聴者に響く魅力的な番組を制作するためには、「こうすればテレビを楽しんでもらえるのではないか」という視点や、「若い世代に共感を呼ぶアイデアは何か」を考えることが重要だと感じました。視聴者を引き寄せるような「若年層のアイデア」を積極的に後押する使命を、テレビ局に携わる人間として再確認しました。今回の授業では、素晴らしいアイデアに出会えることができました。生徒たちには、これからもネットだけでなく、テレビも視聴していただけると嬉しいです。』

担当教員の感想

■CLARK SMART名古屋 新開先生
『放送作家の立場になり、企画した内容が放映された後の責任を負う覚悟をもってもらうため、「視聴率1%の重み」を受講生に伝えました。働く側の大変さ、そして仕事にかける本気と覚悟。その理解のもとに1回1回の授業に参加することで、仕事をすることの難しさを越えた、やりがいや面白さを感じる心の成長を期待しています。どの生徒も、熱く、高校生にしか考えられない企画作りをやり遂げたと思います。』

参考元・引用元公式発表

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