MATRIX、スマホで“現実空間をまるごと記録”する「ガウシアンVR」向け新アプリ『ARCameraRecorder』リリース

株式会社MATRIX(東京都千代田区)は、スマートフォンで撮影した映像から現実空間に限りなく近い実写メタバース空間をAIが自動生成する次世代ツール「ガウシアンVR」向けに、専用カメラアプリ「ARCameraRecorder」をリリースした。

「ARCameraRecorder」のリリースにより、誰もが手軽に現実世界を“丸ごと記録”し、自由に歩けるVR空間へと変換することが可能となる。現在、VRの主な活用シーンはゲーム業界が中心だが、実写メタバースワールドの手軽な自動生成と、現実感のあるコミュニケーション機能の進化により、VR利用者の大幅な増加が見込まれる。不動産の遠隔内覧やイベント会場の下見、旅行先や家族の様子共有など、ビジネスからプライベートまで多岐にわたる分野での応用が期待され、空間の「記録」が新たな価値を生む時代が到来すると予測される。

AIが実現する実写メタバース空間「ガウシアンVR」

スマホで撮るだけ空間がメタバースになる

「ガウシアンVR」は、ユーザーがスマートフォンで撮影した動画を基に、AIが現実と見紛うばかりの実写メタバース空間を自動生成する技術で、生成された空間は、専用プラットフォーム「どこでもドア」にアップロードするだけで、そのリアルなVR空間を他者と共有し体験することができる。「どこでもドア」は、リアルな映像を用いたメタバース空間で、人々が集まり、出会い、楽しむことを可能にする「実写メタバース空間共有プラットフォーム」と位置付けられており、特別な機材を必要とせず、手持ちのスマートフォンだけでVR空間を生成できる手軽さが、ガウシアンVRの最大の特徴だ。

「どこでもドア」について

「どこでもドア」は、ユーザーがスマートフォンで撮影した動画をAIが自動生成する実写メタバース空間である「ガウシアンVR」によって作成されたVR空間をアップロードする場所として機能する。これにより、現実と見紛うばかりのリアルなVR空間を他者と共有し、体験することが可能となる。

「どこでもドア」の主な特徴

  • 誰でも簡単に実写のメタバース空間を作成可能。
  • VR旅行、音楽ライブ、カラオケなど、多様なイベントの開催や参加が可能。
  • AI自動翻訳機能が搭載されており、言語の壁を越えたスムーズなコミュニケーションを実現。

専用カメラアプリ「ARCameraRecorder」について

今回リリースされた専用カメラアプリ「ARCameraRecorder」は、「誰でも・簡単に」ガウシアンVRに適した動画を撮影できるよう開発されたMATRIXのオリジナルアプリ。本アプリは、標準搭載のカメラでは位置や角度の調整が必要であったのに対し、ARCameraRecorderではカメラを向けるだけでガイドが表示され、直感的な操作で手軽にメタバース構築のプロセスを楽しめるよう設計されている。これにより、より多くの人々が複雑な操作なしに、高品質なVR空間の生成にアクセスできるようになる。

主な機能

  • 自動フロア計測:
    スマートフォンをかざすだけで空間の広さを自動でスキャンする。
  • 球体ガイドナビ:
    空中に表示されるスフィア(球体)のガイドに従ってカメラを動かすだけで、最適な撮影コースを確保できる。
  • 屋内外対応:
    家庭内や施設など、様々なシーンでの撮影に対応。
  • 即時アップロード:
    撮影した映像をそのまま「どこでもドア」へアップロードし、迅速にVR空間を再現することが可能。

※推奨環境:iOS(iPhone15以降)

広がる「ガウシアンVR」の活用シーン

アイブリッジ株式会社の「VRに関する調査」によると、VRを活用している国民は全体の17.22%に留まっており、ゲーム業界が主な利用シーンとなっている。しかし、「ガウシアンVR」のような実写メタバースの登場は、VR技術の進化を促し、利用者の大幅な増加を牽引すると予測されている。

「ARCameraRecorder」アプリの導入は、「ガウシアンVR」の活用シーンを多様化させ、ビジネスから個人の日常生活まで幅広い応用が期待される。

主な応用例

  • ビジネスシーン
    • 不動産業における「遠隔内覧」。
    • イベント会場の複数人による遠隔下見。
    • ドラマ撮影地の選定や確認作業。
    • 式場選び、ホテル、飲食店、料理、会社の案内(採用向け)など。
  • 個人利用
    • アニメの聖地や旅行先の景色を友人と共有。
    • 遠くで暮らす家族と家の様子を共有し、思い出として保存。

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参考元・引用元公式発表

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