株式会社フォーラムエイトは、同社が展開する統合型3DCGソフト「Shade3D Ver.24」を2023年7月31日にリリースした。
Shade3Dは1986年に発売されて以来、多彩なCGモデリング機能と直感的な操作性で人気の統合型3DCGソフトで、建築パースやインテリアデザイン、プロダクトデザイン、映像制作など幅広い用途で活用されている。
最新版のVer.24ではメタバース対応を強化しており、アバターキャラクタ作成用の「ヒューマノイドボーン」、軽量モデルを効率的に作成できる「ボックスモデル変換ツール」など、モデリングツールとして役立つ機能を多数追加すると同時に、レンダリング速度や表現力も大幅に向上している。
統合型3DCGソフト「Shade3D Ver.24」とは?
3Dモデリング、レンダリング、アニメーションから3Dプリンター対応まで、3D制作全般をサポートする統合型3DCG作成用ソフトウェア。
2020年には、「産業用VR/CGソフト国内市場シェア調査」(株式会社富士キメラ総研、2020年8月31日発表)で、「国産3DCGソフトウェア 企業シェア」のトップとなっている。
Shade3D Ver.24:メタバース関連の主な新機能
■ヒューマノイドボーン
標準的な人体ボーン構造のセットを一括で生成。
複数キャラクター間でのポーズ、モーションの共有がより容易に。メタバースのアバターの標準規格に準拠。
■ボックスモデル変換ツール
近景用のハイポリゴンモデルから遠景用のビルボードやボックスのモデルを生成し、メタバース向けの軽量モデルに手早く対応。
■ポリゴンリダクション
ポリゴンリダクションに「三角分割」のオン・オフ、「UV境界を反映」をする機能を追加し、UVマップ設定後の実行や、実行後の法線の維持の動作が改善。
■PBRマテリアル強化
表面コーティングを表現する「シーン」と布類の表面の質感を表現する「クリアコート」の2つのパラメータを追加。
■KTX画像入出力
GPU圧縮テクスチャ形式 KTX(Khronos TeXture) 画像ファイルの入出力に対応し、GPU上のメモリサイズの削減とパフォーマンス向上。
■glTF入出力強化
glTF入出力で受け渡し可能なデータの種類を強化し、メタバースでの表現力の幅が拡大。PBRマテリアルの「透明度」、「屈折率」、「スペキュラ」、「発光の強度」、「シーン」、「クリアコート」、テクスチャマッピングの「スムーズ」、「タイリング」の設定を反映。