米国カーネギーメロン大学ヒューマン・コンピュータ・インタラクション研究所の研究グループ『Future Interfaces Group(フューチャー・インターフェイス・グループ)』は、「超音波振動子」を利用して唇の感触を再現する技術を、米国ニューオーリンズで開催(4月30日~5月5日)の「CHI22会議」にて公開しました。
どんな技術?
「Mouth Haptics(口腔触覚:マウス・ハプティクス)」と呼ばれれるこの技術は、VRヘッドセットに「超音波振動子(ultrasonic transducers)」を取り付け、そこから唇、歯、舌部分に向けて超音波を照射し、振動を用いて実際に触れているような感覚を生み出すとの事。
どのような感覚が再現可能?
歯を磨く、ドリンクを飲む、タバコを吸う、雨が唇に滴る、泥が口周りに飛び散る、クモの巣が引っかかる、虫が這う感覚などをデモとして作成。
また唇だけでなく、歯と舌にも触覚を生み出すことが出来るため、キスなどへの応用も期待される。
カーネギーメロン大学とは?
米国ペンシルベニア州ピッツバーグに本部がある私立研究大学。
工学分野及び芸術分野で名高く、ノーベル賞受賞者も多く排出しており、特にコンピューターサイエンス分野で世界トップクラスを誇る。