米ボストンを拠点とする経済コンサルティング会社「Analysis Group(アナリシス グループ)以下:同社」は、Meta社(旧Facebook社)が資金提供した同社レポート【The Potential Global Economic Impact of the Metaverse(訳:メタバースがもたらす世界経済への影響)】の中で、メタバースがこのまま過去のモバイルテクノロジーの進化と同じような道を歩んだ場合、10年後の2031年には世界のGDPに対し3兆ドル(約390兆円)の規模で寄与する可能性があり、これは世界のGDP2.8%に相当すると述べています。
レポート
The Potential Global Economic Impact of the Metaverse(PDF)
※本記事は上記レポートに関して、同社より公式リリースがあった『10年後のメタバースが世界経済に及ぼす影響』部分について記述
どのような内容?
▼メタバースで成長する分野を検証
モバイルテクノロジー同様、メタバースは広範囲での用途が考えられ、例えば教育、医療、製造業、職業訓練、通信、娯楽、小売り業など、幅広く活用される可能性を指摘。
▼10年後の経済分析に関する根拠
現在のメタバースの状況は、モバイルテクノロジーが既存のテクノロジーと初期のイノベーションを組み合わせて発展を遂げた状況と似ていることから、革新的なテクノロジーの開発サイクルの検証と数年にわたるモバイルテクノロジーの開発や導入に関する公開データを参考にして今回の分析を行った。
2031年時点におけるメタバースの各地域及び世界GDPへの貢献度
※2022年開始の場合
※1ドル130円で算出
地域 | 地域別GDPシェア | 経済規模 | 日本円換算 |
---|---|---|---|
アジア太平洋(APAC) | 2.3% | 1.04兆ドル | 135兆2千億円 |
アメリカ | 2.3% | 5600億ドル | 72兆8千億円 |
ヨーロッパ | 1.7% | 4,400億ドル | 57兆2千億円 |
中東、北アフリカ、トルコ(MENAT) | 6.2% | 3,600億ドル | 46兆8千億円 |
ラテンアメリカ(LATAM) | 5.0% | 3,200億ドル | 41兆6千億円 |
インド | 4.6% | 2,400億ドル | 31兆2千億円 |
アフリカ:サハラ砂漠以南(SSA) | 1.8% | 400億ドル | 5兆2千億円 |
カナダ | 0.9% | 200億ドル | 2兆6千億円 |
世界経済全体 | 2.8% | 3.01兆ドル | 391兆3千億円 |
会社情報
<Analysis Group>
米マサチューセッツ州ボストンに本部を置き、北米、ヨーロッパ、アジアに14のオフィスと1000名を超える専門家を有する世界的な経済コンサルティング会社のひとつ。
<問い合わせ先>
Eric Seymour
(+1)978-273-6049
eric.seymour@analysisgroup.com