博報堂の専⾨組織である博報堂⾏動デザイン研究所とHAKUHODO-XRは、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)の未来社会共創イノベーション研究室(山形与志樹教授)と共同で、メタバース空間における行動変容を研究し持続可能な未来社会のデザインを推進する共同プロジェクト「メタバース未来社会デザインプロジェクト」の発足を発表した。
今後はそれぞれの知見を活かすかたちで、現実世界とメタバース空間における生活者の意識・行動の差の把握など、メタバース空間利活用の現状と課題、さらには社会生活における潜在的な可能性を明らかにしながら、学際的かつ実践的な研究を行い、研究を生かしたソリューション開発も推進するとしている。
「メタバース未来社会デザインプロジェクト」とは?
メタバースの本来の目的は、仮想空間の利活用のみならず、リアルな社会を良くするためのものであるとの想いを共通に、「メタバース空間で創作されるべき未来シナリオはどうあるべきか」「メタバース空間での自立した価値はどうあるべきか」等のテーマについて、それぞれの持つ知見である『生活者の「欲求」に関する知見(行動デザイン研究所)』、『XR領域のクリエイティブやソリューション開発の知見(HAKUHODO-XR)』、『学術的知見(慶應義塾大学未来社会共創イノベーション研究室)』を融合させ、調査・議論を進めていく。
具体的には、「メタバース空間において生活者が何を求めて行動しているのか」を把握すべく、定量的な調査の実施、アーリーアダプターを有する慶應義塾大学未来社会共創イノベーション研究室メンバーと共に定性的な調査に着手。
さらには一般企業も参画し、将来的に地域社会をはじめとした現実空間の活性化につながるようなメタバース空間の実現に向けて活動を推進するとしている。