大日本印刷株式会社(DNP)は、今年7月に採択された、警視庁サイバーセキュリティ対策本部による「メタバースを利用した訓練実施委託」を受け、DNPと株式会社AKIBA観光協議会が運営する、リアルの秋葉原の街と連動したメタバース『バーチャル秋葉原』内に、警視庁サイバーセキュリティセンターを公開した。
警視庁サイバーセキュリティセンターは、今後もコンテンツ拡充を図りながら、サイバーセキュリティに関する生活者の知識を高め、脅威への対処能力向上を目指すなど、より安全・安心な社会の発展に貢献するとしている。
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警視庁サイバーセキュリティセンターの特長
■幅広い世代に向けた多様な学習コンテンツを公開
警視庁サイバーセキュリティセンターでは、2022年7月26日(火)締結の「サイバーセキュリティ人材の育成に関する産学官連携についての協定」に参画している、警視庁とDNP、中央大学の強みを活かした学習コンテンツを提供する。
また、内容や難易度に応じて1階と2階のフロアに分けて配置されており、利用者は自身の理解度や目的に合わせた学習を進めることができる。
■サイバーセキュリティをより理解しやすい学習環境
警視庁サイバーセキュリティセンターでは、インターネット上でのコミュニケーションの留意点や、著作物の取り扱いなど、日々の生活で活用できるサイバーセキュリティ対策について学ぶことができ、学んだことをバーチャル空間での体験や交流に活かすことで、サイバーセキュリティ対策の実践、より深い理解や学びの促進などが可能となっている。
■「バーチャル秋葉原」と連動し、新たなコンテンツ企画も開催
バーチャル秋葉原内には、カプセルトイが設置されており、本センターを訪れる利用者は各所にある仮想コインを集めて遊ぶことができる。
今回、カプセルトイの新たなグッズとしてパトカー等の画像を用意し、今後も新たな種類の画像追加を検討している。
また、本センターへ向かう途中にあるウォッチパーティ会場では、バーチャルアイドルの動画視聴が可能となっている。
バーチャル秋葉原とは?
バーチャル秋葉原は、AKIBA観光協議会とDNPが共同で推進する、2022年4月にオープンしたメタバースプロジェクト。
リアルとバーチャルの融合による地域共創型「XRまちづくり」として、秋葉原のメインストリートなどをリアルに再現している。
また、2022年11月には、ベネリックデジタルエンターテインメント株式会社が運営するメタバースの商業施設「そらのうえショッピングモール」、2023年4月には、国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」と連携するなど、様々なプロジェクトとの連携も推進している。