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3Dアバター向けファイル形式「VRM」のアニメーションフォーマット『VRMA(VRM Animation)』Ver.1.0が正式リリース

一般社団法人VRMコンソーシアムは、2024年2月15日(木)、同法人が提唱する3Dアバター向けファイル形式「VRM」の新しいアニメーションフォーマット「VRMA (VRM Animation)」の定義をVersion 1.0に昇格し、正式リリースした。

VRMは、メタバース時代のインターオペラビリティ(相互運用性)を想定した、プラットフォーム非依存の日本発3Dアバター向けファイル形式で、2018年の誕生以来、メタバースコミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」をはじめ、3Dキャラクター制作ソフトウェア「VRoid Studio」やメタバースプラットフォーム「cluster」など、様々なアプリケーションやサービスに対応している。

今回正式リリースされるVRMAは、VRMで定義された人型モデルの骨格や表情の動き方を扱うアニメーションデータを記述可能。
VRMフォーマットと同様にglTF形式で記述されるため、同じVRM AnimationファイルをあらゆるVRMファイルで利用でき、クロスプラットフォームで自由に流通させることが可能となっている。
また、UniVRM を通じ、UnityでVRM Animationを読み書きする標準実装が提供される。

なお、本フォーマットの正式リリースを記念した、ユーザー参加型のミートアップイベント「VRM Meetup #3 VRM Animation正式リリース!」を、3月21日(木)にメタバースプラットフォーム 「cluster」にて開催する。

使用例

  • VRM Animationに対応したオーサリングツールを利用して、アニメーションを作成
  • モーションキャプチャで記録したアニメーションをさまざまなアプリケーションで利用
  • 作ったアニメーションを配信アプリや撮影アプリで再生
  • 作ったアニメーションをメタバースにて再生するほか、他ユーザーとシェアして使用
  • VRM Animationファイルをゲームエンジンで読み込み、ゲームなどの開発で利用

正式リリース記念イベントを開催

正式リリースを記念した、ユーザー参加型のミートアップイベント「VRM Meetup #3 VRM Animation正式リリース!」を3月21日(木)20時より開催。
本イベントでは、VRM Animationを利用したアプリケーションの開発者がライトニングトークを行い、その利用法などを紹介する。

◎配信日時:
2024年3月21日(木)20:00-

> イベント詳細ページ

VRMとは?

VR時代の3Dキャラクター・アバター使用を想定したプラットフォーム非依存のファイル形式。
従来の3Dモデルとしてのテクスチャやボーンといった情報に加え、視線設定など一人称で操作するアバターに必要な情報を扱えるようにし、環境により異なるスケールや座標系などを統一することで、3Dアバターが配信・ゲームなどあらゆるプラットフォームで使用されることを想定している。
また、人が操作して人格を演じるアバターの特性を考慮して、このアバターを他人が使用しても良いか、暴力表現をしても良いか、などアバター特有の権利までもファイルに埋め込むことが可能となっており、将来的には3Dモデルの権利保護の機能を兼ね備え、アイテムやアバターの着せ替え販売を実現するなど3Dモデルが流通する際の標準フォーマットを目指している。

> VRM公式サイト

関連リンク

一般社団法人VRMコンソーシアム
> 公式サイト

ゆずプラス、メタバースとロボットを活用した障碍者向け「ロボットメタバース就労」のプロジェクト成果報告会を3月7日に開催

株式会社ゆずプラスと株式会社Halle Game Labが主催する、メタバースとロボットを活用した障碍者向け「ロボットメタバース就労」のプロジェクト成果報告会が、3月7日(木)に京都府のけいはんなオープンイノベーションセンターにて開催される。

本プロジェクトは、障碍者を主な対象とした就労支援や新しい雇用創造のため、アバターをスクリーンに映しロボットを遠隔操作する就労形態の実現を目指しており、イベント当日は2名の実演者がメタバースを通して、現実世界との双方向コミュニケーションを実演する。
また、ロボット操作の様子をメタバース内から見学できるよう、VRChatにてオンライン見学イベントも同時開催する。

イベント概要

◎日時:
3月7日(木)14:00~16:00

◎会場:
けいはんなオープンイノベーションセンター
京都府相楽郡精華町精華台7丁目5番地の1(関西文化学術研究都市)

◎主催:
株式会社ゆずプラス、株式会社Halle Game Lab

◎入場料:
無料

◎申込:
不要

■VRChatでのオンライン見学イベント

◎開催時間:
14:30~15:30

◎参加方法:
YuzuPlusにフレンド申請し、開催時間にjoin。

ロボットメタバース就労とは?

ロボットメタバース就労とは、株式会社ゆずプラスと株式会社Halle Game Labが共同開発するメタバースと現実世界の双方向コミュニケーションを目的とした就労システム。
メタバース(VRChat等のソーシャルVRプラットフォーム)にログインしたユーザーが、遠隔地のロボットにアクセスし、疑似的にロボットに乗り移り、接客などの就労を行う。

これまでのプロジェクト概要

■精神障碍者の方によるアバター接客の実現

蘭茶みすみ氏によるアバター接客

2023年11月29日に「EXPO酒場 京都店 キックオフイベント」を開催。
バーチャルYoutuber蘭茶みすみ氏が、メタバース空間から現実のロボットを操作しながらアバターによる接客を実施。

■海外(ドバイ)・日本間の低遅延ロボット遠隔操作の実現

㈱ゆずプラス出展ブースの様子

2024年1月23日(現地時間)にアラブ首長国連邦ドバイで開催された「KYOTO,JAPAN IN DUBAI」にて、海外から日本のロボットを遠隔操作する実証実験を実施。
本実証実験は、5G通信による通信環境(映像転送の速度など)や、音声のリアルタイム翻訳ソフトウェアの動作状況などを検証する事が目的で、収集されたデータは、日本在住者が観光業として海外で「ロボットメタバース就労」を実現するために活用される。

■360°カメラ搭載ロボットによる没入感の高い視覚体験の実現

メタバース内360°スクリーンと、ロボット操縦者のアバター

株式会社Halle Game Lab 坂井氏が協力のもと、けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)内にて、360°カメラを搭載してのロボット操作を実証実験。
メタバース内のユーザーが後ろを振り向けば、実際にロボットの後方を見ることができるなど、現実世界と同様に360°の視界を確保することに成功した。

会社概要

株式会社ゆずプラス
> コーポレートサイト

株式会社Halle Game Lab
> コーポレートサイト

バーチャル3Dイベントプラットフォームを展開するAiSpace社、コンベンションリンケージとの資本業務提携を発表

バーチャル3Dイベントプラットフォーム「AiSpace(アイスペース)」などを展開する株式会社AiSpaceは、国際・国内学会や国連・政府系国際会議等に豊富な実績とネットワークを有する株式会社コンベンションリンケージと、2024年1月30日付けで資本業務提携契約を締結した。

本提携において、AiSpace社がバーチャル3Dイベントプラットフォームなどのオンラインイベント向けITサービスの開発・提供を行い、コンベンションリンケージ社はプロモーションと販売支援を行う。

今後は、本提携を通じてバーチャルとリアルの境界を越えたイベントの実現、参加者への新しい体験価値の提供、イベント運営の効率化、国内外のMICE市場における新たなビジネスモデルの確立に向けて積極的に取り組むとしている。

【関連】バーチャル空間で展示会・講演会を開催できる「AiSpace」が開始

会社概要

株式会社AiSpace
> コーポレートサイト

株式会社コンベンションリンケージ
> コーポレートサイト

富士フイルム、写真愛好家向けWebメタバース 「House of Photography in Metaverse」を2月22日にオープン

富士フイルム株式会社は、写真愛好家向けWebメタバース「House of Photography in Metaverse(HoP in Metaverse)」を、2024年2月22日より日本国内で一般公開する。

HoP in Metaverseは、デジタルカメラのショールームやギャラリー、ユーザー同士の交流スペースなどを備え、写真愛好家同士や富士フイルムとの、より直接的な関係を構築するコミュニケーション空間となる。

なお、富士フイルムの無料会員サービス「FUJIFILM メンバーズ」に登録した上でHoP in Metaverseにログインすることで、各ルームで提供するサービスを利用でき、音声会話も可能となる。

「House of Photography in Metaverse」とは?

エントランスホール全景

富士フイルム株式会社が提供する、写真愛好家向けのメタバース空間。
空間内は計5つのルームを備えており、アバターとなって、イメージング関連製品・サービスの情報を取得できるほか、フォトセミナーや新製品発表会、オンライン写真展などのイベント参加が可能となっている。
また、ユーザー同士での会話や、知識豊富なアバターコンシェルジュへの製品に関する相談など、双方向のコミュニケーションも楽しむことができる。
同社は、ユーザーとのコミュニケーションの場として、世界各地で直営写真店「House of Photography」「Wonder Photo Shop」を運営し、デジタルカメラ「X/GFXシリーズ」やINSTAX“チェキ”などのイメージング関連製品・サービスを提供しており、今回、Webメタバース技術を用いることで、距離や時間の制約を超えて、直営写真店と同等のサービス提供を目指し開発した。

> 「House of Photography in Metaverse」公式サイト

「House of Photography in Metaverse」概要

◎名称:
富士フイルム ユーザーコミュニケーション用Webメタバース
「House of Photography in Metaverse」

◎公開日:
2024年2月22日10時~

◎推奨デバイス・ブラウザ:
・パソコン(Windows:Google Chrome®/Microsoft Edge)
・Mac(Google Chrome®/Safari)  

※スマートフォン、タブレットでも入室可能。ただし通信環境やスペックによって入室の可否やメタバース内での動作に差が生じるため、安定した通信環境下でのパソコンからの入室を推奨。

各ルームの詳細

■5つのルームを用意

  1. エントランスホール
  2. X/GFXショールーム
  3. ギャラリー
  4. コミュニティエリア
  5. アリーナ

■エントランスホール

INSTAXコーナー

・全てのルームに通じる「ワープゲート」を備えた「HoP in Metaverse」の入口で、入室後はアバターを選択し各ルームに移動する。

・アバターの操作説明パネルや、各種イベントの案内掲示板、大型モニターを設置。製品や富士フイルム主催の各種アクティビティに関するさまざまな情報を入手可能。

・プリント関連製品専用の当社ECサイト「Prints & Gifts」やINSTAX公式サイトに直接リンクするバーチャルショールームを併設。

■X/GFXショールーム

コンシェルジュコーナー

・デジタルカメラ「X/GFXシリーズ」に関する知識や情報を取得できるバーチャルショールーム。アバターコンシェルジュが常駐しており、製品の修理や購入相談などに無料対応。

・カメラやレンズをより深く理解したい方のための予約制オンライン相談機能を用意。専用のオンライン会議ツールを活用して同社スタッフとの直接対話が可能。

■ギャラリー

パノラマギャラリー

・主に同社のデジタルカメラで撮影された作品を高画質なデータで鑑賞できるオンラインギャラリーを2種類設置。実際のギャラリー同様の「クラシックギャラリー」と、メタバースならではの展示方法を採用した「パノラマギャラリー」が用意されている。

・同社運営「フジフォトサロン」との連携を予定。

■コミュニティエリア

コミュニティエリア全景

・ユーザー同士で会話することでき、写真家や同社スタッフがファシリテーターとなり運営する「コミュニティ」が開催されるエリア。

・大人数の仲間で集うのに最適な「バーカウンター」、少人数の友人同士で語らうための「ブース」、予約制コミュニティを開催する「ラウンジ」など、用途に応じて活用可能な複数のコーナーを用意。さらに「コスモエリア」と呼ばれる、夜空の下をイメージした広大なフリースペースも設置している。

■アリーナ

アリーナ(ステージ方向)

・各種フォトセミナーやトークショー、オンライン新製品発表会など、大規模なイベントの開催で使用する多目的ホール。

・ステージ登壇者と来場者の音声コミュニケーションを実現する「質問者用ブース」を装備。ユーザーは同ブースから発言することで、現実の写真教室や新製品発表会と同じように双方向のコミュニケーションが可能。

問い合わせ先

富士フイルムデジタルカメラサポートセンター
TEL:0570-04-106

あらかわ遊園、Meta Quest 3を採用したXRアトラクション「光のクジラと空の遊園地 in あらかわ遊園」を3月4日より開催

あらかわ遊園(東京都荒川区西尾久)は、MRヘッドセット「Meta Quest 3」を採用した商業XRアトラクション「光のクジラと空の遊園地 in あらかわ遊園」を、2024年3月4日〜25日(月曜日及び木曜日)の期間限定で開催する。

本イベントでは、アミューズメント施設などに設置されている観覧車を、最新XR技術によりエンターテインメント・アトラクションに進化させる、XRアトラクション「XR観覧車」(開発:株式会社ハシラス)を採用しており、XR観覧車の導入は、あらかわ遊園が初となる。

同アトラクションでは、観覧車に搭乗する際にMeta Quest 3を装着することで、観覧車からの景観を味わいつつ、CGならではのインタラクティブで美しい演出を体感できるようになっており、最大2名までが同時体験可能。

ゴーグル内は同じCG映像が見えるため、2人で盛りあがりながら楽しむことができる。

「光のクジラと空の遊園地 in あらかわ遊園」について

商業XRアトラクション「光のクジラと空の遊園地 in あらかわ遊園」

> 「光のクジラと空の遊園地 in あらかわ遊園」詳細ページ

■アトラクション最新情報

◎開催期間:
2024年3月4日〜25日(月曜日及び木曜日)

料金などの最新情報は下記公式サイトにて更新

> あらかわ遊園(あらかわ区公式)

XR観覧車とは?

「XR観覧車」は、ハシラスが開発した、通常の観覧車を最新XR技術によるエンターテインメント・アトラクションに進化させるソリューション。

XR観覧車では、観覧車のゴンドラに搭乗する際に装着するMRヘッドセット「Meta Quest 3」の内部にて、現実の風景とCG映像を合成して表示することで、搭乗者は観覧車からの雄大な景観を味わいつつ、CGならではのインタラクティブで美しい演出を体感できる。

■2人同時に体験可能

XR観覧車

XR観覧車は最大2名まで同時に体験可能。ヘッドセットからは外の風景がそのまま見えるため、同乗者の姿も視認でき安心して利用できるほか、ゴーグル内は同じCG映像が流れる。

> XR観覧車 製品情報(導入を検討している事業者向け情報)

関連リンク

株式会社ハシラス
> コーポレートサイト

【関連】地方競馬初の佐賀競馬によるメタバースイベント「スナバース」が開催

野村不動産、分譲マンション「プラウドタワー相模大野クロス」やその周辺の街を再現したメタバース空間を公開

野村不動産株式会社は、同社が販売する分譲マンション「プラウドタワー相模大野クロス」やその周辺の街を再現したメタバース空間を公開した。

メタバース空間は、株式会社三越伊勢丹が提供するメタバースプラットフォーム「REV WORLDS(レヴ ワールズ)」上に、相模大野駅北口からプラウドタワー相模大野クロスまでのエリアを再現しており、物件単体でメタバース空間を導入するのは同社初の試みとなる。

本取り組みでは、空間内に物件情報が分かる掲示板や動画を設置し、利用者はアバターとなって、匿名で街や物件情報を収集することが可能。
物件や街のイメージを鮮明にできるほか、契約状況や気になった点を電話や来場を経ずに確認できるなど、マンション購入を検討している方にとって、気軽に情報収集ができる空間となっている。

本取り組みにおけるポイント

  1. 三越伊勢丹が提供するメタバースプラットフォーム「REV WORLDS」を分譲マンションにおいて初導入
  2. 利用者は匿名で、物件や街に関する情報収集を24時間いつでもどこでも可能
  3. 相模大野駅からプラウドタワー相模大野クロスまでのエリアに関して、立地や土地の情報、建物のコンセプトや共用部・専有部についての情報を網羅的に把握可能

3つのエリアを体験可能

メタバース空間は、アクセス面などの利便性を体感できる「相模大野駅エリア」、相模大野の街や生活の様子、プラウドタワー相模大野クロスの特徴を知ることができる「コリドー街エリア」、物件の専有部や共用部、実際の暮らしのストーリーを体感できる「仮想プラウドタワー相模大野クロスエリア」の3つのエリアが用意されている。
また、各エリアには説明動画が設置されており、地元の住民として登場するアバターとの会話等により、駅周辺の利便性、街の魅力や物件の各施設の使い方などについての情報を得ることができる。

相模大野エリア

相模大野エリア

◎動画テーマ:
相模大野エリアってどんな場所?

◎アバターが教えてくれること:
住民の観点から、エリアのアクセス性や駅周辺の利便性

コリドー街エリア

コリドー街エリア

◎動画テーマ:
・相模大野の街の様子を知ろう!
・プラウドタワー相模大野クロスの特徴を知ろう!
・専門家対談動画を見よう!

◎アバターが教えてくれること:
・生活利便や子育て環境視点での相模大野の魅力
・地元アーケード街の紹介
・プラウドタワー相模大野クロスの特徴

仮想プラウドタワー相模大野クロスエリア

仮想プラウドタワー相模大野クロスエリア

◎動画テーマ:
・プラウドタワー相模大野クロスの魅力をもっと知ろう!
・専有部や共用部などを詳しく知ろう!
・この街で暮らす家族のストーリーを見よう(実写動画)

◎アバターが教えてくれること:
・未来のプラウドタワー相模大野クロス周辺の様子
・本物件の完成後に形成されたコミュニティ、隣接するにぎわい広場(仮称)の活用等、物件の共用部の魅力など

「REV WORLDS」について

REV WORLDS

三越伊勢丹がスマートフォン向けアプリとして提供する、メタバース型コミュニケーションプラットフォーム。
アプリ内では、新宿東口の一部エリアや伊勢丹新宿店などが再現された仮想都市が展開されており、カスタマイズした自分好みのアバターで他のユーザーとコミュニケーションが取れるほか、ショッピングやイベント体験が可能となっている。

> 「REV WORLDS」公式サイト

利用方法

下記リンクよりアプリをダウンロードすることで体験が可能。

> アプリダウンロードリンク(スマホ・タブレットのみ利用可能)
> ダウンロード後の流れ(PDF)

プラウドタワー相模大野クロスについて

プラウドタワー相模大野クロス
プラウドタワー相模大野クロス

■プラウドタワー相模大野クロスマンションギャラリー

◎営業時間:
平日 11:00~18:00、土日祝 10:00~18:00 / 定休日:毎週火・水・木曜日

◎TEL:
0120-687-152

> プラウドタワー相模大野クロス 公式サイト

関連リンク

野村不動産株式会社
> コーポレートサイト

Brilliant Labs、マルチモーダルAI機能を搭載したAIグラス「Frame」を発売。歴史上の人物の眼鏡をオマージュ

シンガポールのAIグラス企業であるBrilliant Labs(ブリリアント・ラボ)は、2024年2月8日付けで、マルチモーダルAIアシスタントを搭載した眼鏡「Frame(フレーム)」の発売を発表した。

Frameは、マルチモーダルAIアシスタント「Noa(ノア)」を搭載しており、リアルタイムの視覚処理、新規画像生成、リアルタイム音声認識および翻訳など、日常生活や旅先などで必要な情報を提供する。

また、一般的な眼鏡と同様のスタイリッシュなデザインが採用されており、象徴的な円形のフレームは、ジョン・レノン、スティーブ・ジョブズ、ガンジーなど、歴史上の人物が着用したデザインをオマージュしてデザインされている。

材質はナイロンプラスチック製で、重さは39グラムとなり、標準的な眼鏡同様、一日中快適に着用することを想定している。

カラーはスモーキーブラックとマットクールグレーの2種類が用意され、ガラスは透明バリアント「H2O」を使用しており、現在米国にて予約注文が可能。
販売価格はUS349ドルで、初回出荷は2024年4月を予定している。

AIグラス「Frame」について

「Frame」を着用した、Brilliant Labs CEOのBobak Tavangar氏

「Frame」を着用した、Brilliant Labs CEO兼共同創設者のBobak Tavangar氏

> Frame 購入ページ(公式)

マルチモーダルAIアシスタント「Noa」を搭載

リアルタイムの視覚処理、新規画像生成、リアルタイム音声認識および翻訳を行うマルチモーダル生成AIを搭載。日常生活や旅先などで必要な情報の全てはNoaが提供する。

スタイリッシュなデザイン

一般的な眼鏡と見分けがつかないデザインで、象徴的な円形のフレームが特徴。
ジョン・レノン、スティーブ・ジョブズ、ガンジーなど歴史上の人物の着用デザインをオマージュしてデザインされている。

Perplexityによるリアルタイム検索を提供

「Perplexity」とのパートナーシップで、インターネットにハンズフリーで接続。
Perplexityは他のGPTモデルとは異なり、最新のウェブデータを参照する初のオンラインLLM(Large Language Model)で駆動しているため、リアルタイムで信頼性の高い情報をウェブから提供する。

高解像度ディスプレイ

3000ニトの明るさを誇る、高解像度のディスプレイを搭載。

◎フロントフェーシング・スペシャルカメラを搭載
AIの解釈のために使用する、フロントフェーシング・スペシャルカメラを搭載。
(写真・動画の撮影や保存は不可) 

高性能マイク

ハンズフリーでAIアシスタントを制御。
話しかけるだけでNoaを使用可能。

◎マルチモーダルAIサポート:
Bluetooth 5搭載で、スマートフォンにワイヤレス接続。
複数のAIシステムが協力しながら高度なタスクを実行する。

6DoF IMU搭載

3つの加速軸と3つのコンパス軸を提供。
メニューナビゲーション、ステップカウント、方向などに使用可能。

視力矯正レンズのカスタムが可能

「AddOptics」とのパートナーシップにより、視力矯正のためのレンズカスタムが可能。
独自の処方レンズ「Precision Bonded」を提供する。

マルチモーダルAIアシスタントNoa」について

マルチモーダル生成AI「Noa」を搭載したことで、Frameはただ情報を視覚化するだけでなく、日常の様々なシーンでユーザーをサポートし、快適な状態に導く。

■パーソナルなユーザーエクスペリエンスの提供

プライバシーを保護しながら、ユーザーとAIアシスタントの相互作用を分析。
Noaに独自の個性を持たせている。

■多言語翻訳

本のページを要点にまとめ、テキストを希望の外国言語に翻訳する。

■ドキュメント生成

ホワイトボードを作成し、同僚と共有可能なドキュメントとして生成する。

■健康管理サポート

肌の状態を識別して市販の軟膏を推奨したり、1杯のコーヒーに含まれる栄養価やカフェインの量に基づいて、毎日の健康的なコーヒーの摂取量などを提案する。

■感情の測定

GPT4、Frameのフロントセンサー、IMU、マイク、ナレッジグラフが連携し、感情の揺れや表情を視覚的および聴覚的に測定する。

■価格チェックと比較

大型小売店で商品を見るだけで、Amazonなどの価格と即座に比較が可能。

■DIYプロジェクトの支援

家を修理する時などDIYの際、正しいネジを探し出し、購入や取り付け手順を表示するなど、Noaがプロジェクトを完了するために必要なことをサポートする。

■レストランレビューの視覚化

目に映るレストランのレビューを即座に視覚化。口コミなどを検索する。

Brilliant Labs(ブリリアントラボ)について

元Apple社員のボバック・タヴァンガー、共同創業者のラジ・ナカルジャ、ベン・フィールドによって2019年に設立。
生成AIを搭載した眼鏡の開発を通し、人とデバイスの関係性を見直し、新しい価値観を創造する企業。2023年には、人間の生産性と創造性を向上させることを目的とし、最初のオープンソース・ウェアラブルAIデバイスを開発。
メガネに取り付ける単眼レンズ型のARデバイス「Monocle」はAR開発者用の開発キットとして使用されるでなく”デートの補助ツール”にもなると話題を呼んだ。
Monocleの初回ロットは即完売しており、Monocleに続く製品として、消費者や開発者向けに「Frame」の販売と提供に至った。

> 公式サイト

Ultraleap社、超音波を利用して空間に触感を作り出す空中ハプティクス開発キット「HDK-REC192」を販売開始

英国Ultraleap(ウルトラリープ)社は、超音波を利用し、何もない空間に触感を作り出す新型の空中ハプティクス開発キット「HDK-REC192」を販売開始した。

本開発キットに標準で搭載されるハンドトラッキングセンサー『Leap Motion Controller 2』と組み合わせることで、手指の狙った場所へピンポイントで触感を出力することが可能となっており、車載HMI、AR・VR・メタバース、デジタルサイネージ等での活用を想定している。

「HDK-REC192」について

空中ハプティクス開発キット『HDK-REC192』を販売開始

HDK-REC192は、ウルトラリープ社が開発した新型空中ハプティクス開発キットで、特許を取得した独自技術を利用し、空間に生成した超音波の焦点をx,y,z方向に任意に移動・出力させることで、何もない空間に2Dや3Dの触感を生み出す事が可能となっている。
また、新型ハンドトラッキングセンサ『Leap Motion Controller 2』が搭載されており、これまでより手指への触感出力の精度向上を実現している。

■触感生成可能範囲イメージ

触感生成可能範囲イメージ

■製品に含まれるもの

  • Ultraleap REC192 mid-air haptics device
  • Leap Motion Controller 2 hand tracking device
  • 1.5m USB cable: USB C to USB C
  • 1.5m USB cable: Micro USB B to USB A
  • USB-PD Power supply, including regional power cable
  • Quick Start Guide

様々な触感を感覚的にカスタマイズが可能

本開発キットには、触感カスタム生成・開発用アプリ『Sensation Designer』を付属し、シンプルなGUIと複数種類のサンプル触感が標準搭載されているため、インストール後すぐにデバイスを利用することができる。
特定の使用例に対して様々な触感をGUI上で感覚的にカスタマイズできるため、コーディングや技術的な知識がなくても検証や開発が可能となっている。

■Sensation Designer: Design-room

Sensation Designer: Design-room

■Sensation Designer: Interaction-room

Sensation Designer: Interaction-room

自社アプリに空中ハプティクスを組込み可能

本開発キットには、最新の専用SDKが付属しており、C#およびC++ベースで任意の触感プログラムを開発する事ができるほか、SDKには最新の触感生成アルゴリズムが採用されており、旧型よりも滑らかな触感生成が可能となる。

■ウルトラリープ社製品の触感生成の仕組み

問い合わせ先

Ultraleap社国内総代理店 コーンズテクノロジー株式会社
電子デバイス部 インタラクティブ・ソリューション チーム
〒105-0014
東京都港区芝3丁目3番10号コーンズハウス
Tel:03-5427-7564
Email: ctl-devices@cornes.jp

関連リンク

Ultraleap社
> コーポレートサイト

メタバースとリアルで“観光都市TOKYO”を楽しむ交流プラットフォーム「HELLO! TOKYO FRIENDS」が公開

東京都と東京観光財団は、「東京に友だちをつくろう」をコンセプトに、メタバースとリアルな東京の街で、ゲームやARなどを通じて観光を楽しみながら友だちの輪を広げていく交流プラットフォーム「HELLO! TOKYO FRIENDS」を、2024年2月15日(木)より公開した。

本取り組みでは、国内外に観光都市・東京の魅力を広め、東京のファンを増やすためのプロモーションを展開。
世界有数のメタバースプラットフォーム「Roblox」にて展開されるメタバースワールドと、リアルな東京観光を楽しめるWebアプリ「TOKYO HUNT!」にて、『観光都市 TOKYO』を楽しむことができる内容となっている。

発表会にて一足早くRoblox メタバースワールドのトレジャーハントに挑戦するタレントでゲーマーの最上もがさん
発表会にて一足早くRoblox メタバースワールドのトレジャーハントに挑戦するタレントでゲーマーの最上もがさん

「HELLO! TOKYO FRIENDS」とは?

メタバースとリアルで“観光都市TOKYO”を楽しむ交流プラットフォーム「HELLO! TOKYO FRIENDS」が公開

メタバースとリアルで“観光都市TOKYO”を楽しむための交流プラットフォーム。
Robloxで展開するメタバースワールドと、AR技術を使ってリアルな東京観光を楽しめるWebアプリ「TOKYO HUNT!」が用意されている。

Roblox メタバースワールドでは、東京タワー・お台場、東京都庁など、象徴的な観光エリアやランドマークをバーチャル再現した「現代エリア」にて、エリア内に散りばめられた宝を探す「トレジャーハント」や、お寿司を題材にしたサバイバルミニゲーム、掲示板やインフォメーションから最新の東京観光情報を取得することが可能。今後は現代エリア以外にも、順次追加エリアを公開する。

TOKYO HUNT!は、リアルの東京に存在する9か所のチェックポイントにて、エンブレムを集める事で、Robloxのレアアイテムを獲得することができるほか、チェックポイントのうち4か所には、ARカメラ機能が搭載されており、「HELLO! TOKYO FRIENDS」のキャラクターを記念撮影が楽しめる。
なお、TOKYO HUNT!は主に外国人観光客向けとなっており、英語での提供となる。

> 「HELLO! TOKYO FRIENDS」公式サイト

Roblox メタバースワールドについて

◎配信開始日:
2024年2月15日(木)

◎プラットフォーム:
Roblox
・スマートフォン:Android/iOS
・PC:Windows/Mac OS

◎ジャンル:
アクションパーティーゲーム

> Roblox メタバースワールド

■観光エリア・ランドマークをバーチャル再現した「現代エリア」

観光エリア・ランドマークをバーチャル再現した「現代エリア」

「現代エリア」には、今の東京を代表するお台場、東京タワー、東京都庁、東京国⽴博物館、東京駅、両国国技館、⽇本橋、渋⾕、秋葉原、豊洲市場、⽇本橋(五⼗⾳順)といった、10を超える23区内の⼈気観光エリアをHELLO! TOKYO FRIENDS風に再現。

・東京の街でトレジャーハント

エリア内に隠された宝物を探すゲーム「トレジャーハント」を楽しむことが可能。
ミッションクリアで⾃分のアバターの“TOKYO LEVEL”を上げることができるほか、他のユーザーと協⼒しながらクリアするミッションなども用意されている。

・ミニゲーム「Sushi Showdown」

ミニゲーム「Sushi Showdown」

回転寿司店で、お寿司に関するクイズサバイバルゲームが体験可能。
店内ではお寿司のネタや⾷器・調味料などのトリビアを⼊⼿してお寿司通を目指すこともできる。

・東京の最新観光情報を⼊⼿

東京の最新観光情報を⼊⼿

メタバースワールドの⼊⼝となるロビー内の掲⽰板や現代エリアにあるインフォメーションなどでは、東京の観光情報や各スポットの詳しい情報を⼊⼿することが可能。

・「hololive friends with u」コラボアイテムをプレゼント

「hololive friends with u」コラボアイテムをプレゼント

公開記念として、東京観光⼤使であるホロライブプロダクション所属のVT uberさくらみこさん、森カリオペさん、がうる・ぐらさんのぬいぐるみ「hololive friends with u」を、Robloxのアバターに装着できるコラボアイテムとしてプレゼント。

Web アプリ「TOKYO HUNT!」について

Web アプリ「TOKYO HUNT!」

◎配信⽇:
2024年2⽉15⽇(⽊)

> Web アプリ「TOKYO HUNT!」


※Robloxユーザー以外の⽅も、AR撮影や観光情報アプリとして利用可能。
※アプリのダウンロードは不要。

・チェックポイントをめぐりRobloxのレアアイテムプレゼント

Webアプリ「TOKYO HUNT!」には、東京都内9か所のチェックポイントが⽤意されており、チェックポイントを訪れると「エンブレム」を獲得することが可能。
3か所のエンブレムを獲得するごとに、Robloxのレアアイテムを1つ獲得することができる。

・ARカメラで記念撮影

ARカメラで記念撮影

チェックポイントのうち4か所にはARカメラ機能が搭載されており、「HELLO! TOKYO FRIENDS」のキャラクターとの記念撮影を楽しむことができる。

NTTコノキュー、新しいXRサービスの開発などに向け株式会社ジーンの完全子会社化を発表

株式会社NTT QONOQ(NTTコノキュー)は、業務用および家庭用コンピュータゲームソフトウェアの企画・開発などを行う株式会社ジーンの完全子会社化を目的に、2024年2月9日付で現株主との株式譲渡契約締結を発表した。

今回の完全子会社化によって、NTTコノキューのソリューションやサービスおよびNTTグループを含めた営業力と、ジーンが得意とする3Dコンテンツ開発の技術力と知見を掛け合わせることで、NTTコノキューは開発体制を強化し、個人・法人の顧客に向けてXRの新たな価値を提供するほか、ジーンについても、ゲーム開発事業を主力として継続拡大を進めつつ、そのノウハウを活かしてXR開発事業を拡大する。

【関連】三菱UFJ銀行とNTTコノキューがメタバース市場の発展に向け協業

背景

NTTコノキューは、メタバース・デジタルツイン・デバイスの3つの事業領域において、リアルとデジタル空間を融合させた新しい体験の創出を目指してXR市場での挑戦を続けており、XRのソリューションやサービスを提供するにあたり、より迅速な開発と改善ができる効率的な開発体制が必要と考えてきた。
また、これらのXRのソリューションやサービスの多くは、ゲーム業界で培われてきた3Dコンテンツ開発の技術をベースに制作されている。

ジーンは、世界中の顧客に楽しさを提供することを目標に、ゲームを中心に数多くの作品やコンテンツの開発を手がけてきた企業で、対応してきたプラットフォームは、アーケードゲームから家庭用ゲーム、スマホアプリゲームまで多岐にわたり、多様化するゲーム業界のニーズに対し、枠にとらわれず応えてきた技術と知見を有している。
また、ゲーム開発以外の事業への拡大を目指し、近年はARやVRなどの技術を活用し、歴史・史跡などをテーマにしたXRコンテンツ開発にも力を入れている。

今後の協業予定

ジーンの完全子会社化後、NTTコノキューとジーンは以下のような取り組みを検討・推進する。

  • ジーンがゲーム開発で培ってきたアイデアと技術を活用した新しいXRサービスの開発
  • NTTグループが持つインフラ・技術力のゲームなどエンターテイメント領域への活用
  • 法人向けソリューション受託事業の強化、現行サービスの価値向上に向けた機能開発

株式会社ジーン概要

◎会社名:
株式会社ジーン

◎本社所在地:
〒532-0011 大阪市淀川区西中島 3-9-12 空研ビル

◎代表者:
代表取締役 塩見一夫

◎事業内容:
・業務用および家庭用コンピュータゲームソフトウェアの企画・開発
・インターネット技術を活用したコンテンツおよびシステムの企画・開発
・3D コンピュータグラフィックスの制作
・グラフィックデザインの企画および制作
・スマートフォンアプリケーションおよびソーシャルアプリケーションの制作

◎資本金:
10,000,000円

◎設立:
2006年7月3日

◎社員数:
227名 (2023年6月現在)

株式取得の実行日

2024年4月1日 (予定)

ジーンの役員体制の変更

株式取得の実行後、元株式会社バンダイナムコオンライン取締役で現在NTTコノキューに在籍する里見陽祐氏が、ジーンの代表取締役社長に就任予定。
同時に、ジーンの現代表取締役社長である塩見一夫氏が、引き続きジーンの取締役として勤務する。

関連リンク

株式会社NTTコノキュー
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株式会社ジーン
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